磯村勇斗に何度だって恋をする 『じぞ恋』『ホリック』両極端なキャラクターの魅力を分析
磯村が演じた“リア恋”キャラクターを振り返る
なぜか気になってしまう、愛すべき両極端なキャラクター。どんな役でも演じ分けられることこそ磯村の魅力だと考える。
そして、この2つのキャラクター以外にも、磯村が演じるキャラクターには、視聴者の心をときめかせる不思議な魅力がある。
例えば、2018年に公開された小松菜奈、大泉洋のW主演映画『恋は雨上がりのように』での加瀬亮介。同作での磯村の役どころは、2人が働くファミレスのキッチンで働くアルバイトの大学生だ。小松演じる女子高生・橘あきらに、少し特別なまかないを作ったり、あきらが大泉演じる店長・近藤に思いを抱いているのを知り「そのかわり、俺とデートしてよ?」とデートに誘ったりするようなキザなキャラクターだ。マンガだからこそ違和感なく見れるようなキザなふるまいを、違和感なく演じる説得力が見事。きっと一度観たら沼落ちすること間違いなしのキャラクターなので、ぜひ観てほしい。
コミック原作のキャラクターでいうと4月29日に公開された映画『ホリック xxxHOLiC』では、原作に登場しない映画オリジナルキャラクター・アカグモを熱演。白髪のビジュアルで「俺の顔、好き?」と言ったり、四月一日(神木隆之介)をバックハグしながら「そんなワガママばっかり言うと、虐めちゃうよ?」と囁くシーンは色気たっぷりだ。アカグモというキャラクターはただ単にカッコ良いだけではなく、磯村本人のコメントを借りるならば“変態さ”を持ち合わせているキャラクター。キュンとさせるというよりも、映画を見終えた後、じわじわと「色っぽかったなぁ……」と思い出すような魅力がある。こちらも、ぜひ上映期間中に、大きなスクリーンで堪能してほしい。
そして、現在放送中のTBS火曜ドラマ『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』で演じている颯にも触れておきたい。個人的には大人になっても幼なじみの特権をフル活用して「杏花ちゃん」と呼んでいたり、杏花のヨガレッスンに参加する度に小さく手を振る姿は、年下男子感があふれていてキュンとする。それでいて、チャラすぎないのも魅力的。杏花と晴太(田中圭)が抱き合うところを目撃した後で「この間のアレなんですか?」「その程度の覚悟ならやめてください」と晴太に真剣な顔で詰め寄る姿は、普段の彼とのギャップ、頼もしさを感じる。2020年に放送されたTBSドラマ『恋する母たち』でのTHE肉食な年下男子・赤坂剛と比較すると声のトーンも低く落ち着いているようにも思える颯。果たして、杏花にどうアプローチをしていくのか、恋の行方も含めて見逃せない。
もちろん磯村の魅力はキュンとさせる、“リア恋感”だけではない。7月公開の主演映画『ビリーバーズ』の宗教団体「ニコニコ人生センター」に所属するオペレーター役や、今夏公開の映画『さかなのこ』で演じるツッパリ頭の総長役など、多彩なキャラクターが控えている。さらに、満75歳から生死の選択権を与える架空の社会制度を描いた映画『PLAN75』でカンヌ国際映画祭デビューをした磯村。話題作への出演が次々と控える磯村が、今後どんなキャラクターで私たちを楽しませてくれるのか。
■放送情報
火曜ドラマ『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』
TBS系にて、毎週火曜22:00~22:57放送
出演:上野樹里、田中圭、磯村勇斗、ゆりやんレトリィバァ、井川遥、水崎綾女、清水くるみ、武田玲奈、鈴木康介、松重豊、鈴木楽、柚希礼音、八木亜希子
脚本:吉澤智子
演出:土井裕泰、山室大輔、小牧桜、加藤亜季子
プロデュース:中島啓介、吉藤芽衣
主題歌:幾田りら「レンズ」(ソニー・ミュージックエンタテインメント)
製作著作:TBS
(c)TBS
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