『ナンバMG5』難破家の魅力が炸裂 柳俊太郎演じるミステリアスな陣内もたまらない

『ナンバMG5』5話、難破家の魅力が炸裂 

 小沢としおの同名コミックと『ナンバデッドエンド』(秋田書店)を原作とした水10ドラマ『ナンバMG5』(フジテレビ系)。筋金入りのヤンキー一家「難破家」の次男・剛(間宮祥太朗)が、家族に内緒で健全な高校に入学するという高校“逆”デビューの物語。第5話は難破家の末っ子・吟子(原菜乃華)の物語を軸とした、クスリと笑えて心温まる家族の物語となった。

 ヤンキー一家「難破家」は、勝(宇梶剛士)とナオミ(鈴木紗理奈)、その間に生まれた3兄弟、ニートの長男・猛(満島真之介)と次男・剛、ヤンキー女子中学生・吟子、利口なヤンキー犬・松という5人と1匹で構成されている。

『ナンバMG5』5話

 個々の見た目はもちろん、デコトラのようなイルミネーションや”新聞上等”の文字が入った新聞受けなど自宅の外観から「どこからどう見てもヤンキーです!」と言わんばかりの難破家。しかし、そんなイカツい印象や荒々しい言葉遣いからは想像できないくらい、中に住む人たちは思いやりに溢れており、回を重ねるごとに、この家族をまるっと愛してしまっている視聴者も多いことだろう。

 今話は、吟子と、その友人・佐藤淳一(小田将聖)の物語を通して、そんな難破家の良さが再確認できた回だった。

 まず冒頭、吟子とナオミが三者面談を受けるシーン。数学で0点を取った吟子に対し、担任の先生が「吟子さんはバカじゃない!やればできる子です」と言った際、ナオミは「そんなことは100も承知だよ」「無理やり勉強させたってしょうがないだろ」と反論して見せた。言葉は荒々しいが娘の可能性を信じつつ、勉強することを押し付けない姿は、人間としても見習いたい振る舞いだ。

 さらにヤンキー嫌いな佐藤を家に招く際、普段の姿を隠して、メガネに七三ヘアーといった具合に真面目な人を装った難破家。ヤンキーであることに誇りを持つのなら、娘にリクエストされたところで「それはできない!」と言いそうだが、大切な娘の友達に嫌われないようにと“普通の家庭”を装う姿には愛が溢れていた。

『ナンバMG5』5話

 一方、そのシーンの後、佐藤にヤンキーであることを知られていた猛は、「吟子はバカだけど、かわいくて、真っ直ぐなやつなんだよ。お前よ、ヤンキーってだけで吟子のこと嫌いになったか?」と正面から問いかけた。自分の家族のことを、ここまで素直に褒める兄貴……たまらない! 「羨ましいと思った」「僕が思っていた不良とは全然違って、何が不良で何が普通なのかわからなくなりました」という佐藤の言葉に、「わかる!」と大きく頷いた人も多いだろう。

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