『私たちのブルース』シン・ミナとイ・ビョンホンの距離感に結論? 女同士の友情問題も

シン・ミナとイ・ビョンホンの距離感に結論?

 5つ目のエピソードは、チョン・ウニ(イ・ジョンウン)とコ・ミラン(オム・ジョンファ)の友情物語。ソウルでマッサージショップを経営するミランと済州で鮮魚店を経営するウニは同じ社長だが、昔も今も住んでいる世界がまるで違う。それでも2人は“義理”で硬く結ばれた親友だった。

 3年ぶりにミランが済州に帰って来る日、なぜかウニは気が立っている。実は1年前、線を越えたミランの悪戯と許しがたい言葉により「本当に親友なのか」という疑問がウニの中に生まれていたのだ。義理堅い性格なのは、ウニの初恋の相手チェ・ハンス(チャ・スンウォン)とのエピソードでも感じられた。だとすれば、ミランへの“義理”に囚われているだけかもしれない。友情は永遠と言われるが、ウニのようにある一件で崩れることもある。

 どれだけチヤホヤされようと、親友はウニだけと慕うミラン。同じ熱量ではないウニが気持ちを吐き出せるのは日記だけだった。誰にも言えない、気づかれたくない気持ちや心の中では思っていないのにあたかも同じく思っているかのように行動するウニの姿にドキッとしてしまう。大人になると上手くやり過ごせる分、ややこしいことはそのままにしてしまいがちだからだ。

 しかし、ミランが本当にウニのことを“扱いやすい友達”だと思っているようにも思えない。ミランは娘のことで深く傷ついて済州に来たのだが、自分勝手に戻ってきたものだとウニは思い込んでいる。お互いの知らない部分がいろんな誤解を招いているようだ。親友だからといって何でも分かりえるはずがない。自分の気持ちに嘘をつかず胸の内を話すのか、ウニとミランの友情を見守っていきたい。

■配信情報
『私たちのブルース』
Netflixにて独占配信中
(写真はtvN公式サイトより)

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