『私たちのブルース』シン・ミナとイ・ビョンホンの距離感に結論? 女同士の友情問題も

シン・ミナとイ・ビョンホンの距離感に結論?

 Netflixで配信中の『私たちのブルース』では誰にでもある“ブルース”が描かれ、友達の話のようで自分の話みたいでもある。やけに納得して頷くこともあれば、同じように苦しくもなり、反面教師にもなるのだ。

 自分を残して自ら命を断った父親が憎かったと言う、ミン・ソナ(シン・ミナ)。そして寄り添えなかったことを後悔していることも明かした。彼女が父に対して思う、「つらいと言ってくれたら抱き締めてあげられたのに」は、イ・ドンソク(イ・ビョンホン)が母親のカン・オクドン(キム・へジャ)に対して「振り返れば俺がいるのに」と思っていたのと同じ意味だろう。もしオクドンが一度でもドンソクの方を見てくれたら、こんなにも恨めしくは思わなかったはず。でも、オクドンはまだ生きている。「なぜ俺をほっといた」と聞けるし、許す日が訪れる可能性だってある。

 ソナの前では素直な気持ちをスラスラと口にするドンソク。笑顔を取り戻したのはソナだけでなく、ドンソクも表情が柔らかくなった。好きな人の家のソファに座ってコーヒーを淹れてもらう。こういう、“普通の幸せ”を求めていたのだろう。いい大人が格好つけずに、周りに好きな人のことを自慢したり、いい人になりたいと願ったりするのは、その人を思うと好きで嬉しくてたまらないから。“人間らしく”一緒に生きたいと思える相手がいる、ただそれが幸せなのだ。人生に何か意味を探そうとすると複雑になる。けれどドンソクのように、今この瞬間が幸せだと感じられるならそれでもいいのだと思える。

 だからといって、ソナがドンソクと同じ気持ちかどうかは別問題だ。ソナは済州には戻らず、息子のヨルが必要とする母親になるためにソウルでの生活を続けることにした。ソナにとって一番の連絡相手がドンソクで、ソナの眉間に寄ったシワを伸ばしてあげられるのがドンソク。今はきっとこの距離感がいい。ソナがいるから、また会いたい人がいるから明日、明後日に期待する。2人が一緒に見た朝日は、ドンソクには「今度」をソナには「光」を見出してくれた。

 海女のイ・ヨンオク(ハン・ジミン)と船長のパク・ジョンジュン(キム・ウビン)は、加波島に一泊旅行へ。ヨンオクの携帯をしきりに鳴らす相手が本島にいる男でもなく子でもないとわかったジョンジュンは、それ以上は何も聞かず全て受け入れると宣言。ジョンジュンの純粋な優しさはいつもヨンオクの肩の荷を軽くしてくれる。

 誰にも邪魔されないから1人が好きだと言うヨンオク。だが団体行動の海女は単独行為が命取りとなる。それにプルン村で他人と関わらなければ悪い噂が立つのは体験済みだ。そんな時、ヨンオクが周りを巻き込む事故を起こしてしまう。ベテラン海女のヒョン・チュニ(コ・ドゥシム)に明日から職場に来ないように言われ、ヨンオクは初めて自分のことを話す。他の海女とは違い、チュニはどこかヨンオクを気にかけていた様子があった。独りで背負ってきたヨンオクにとって、誰にも知られず気楽に生きることよりも誰かに打ち明けられることの方が今は必要なのかもしれない。



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