池内博之「深みのある人間になっていきたい」 海外作品への思いとプライベートの重要性

池内博之が語る、海外作品出演とプライベート

 1996年の俳優デビューから26年、『GTO』(フジテレビ系)などのテレビドラマから『アウトレイジ 最終章』などの映画まで、多岐にわたる活躍を見せている俳優・池内博之。2008年制作の中国・香港合作映画『イップ・マン 序章』への出演を皮切りに、アジア映画を中心に世界にも活躍の幅を広げている。そんな池内が出演したNetflix映画『夜叉 -容赦なき工作戦-』が4月から配信中だ。中国の瀋陽を舞台に、“夜叉”と呼ばれる無情な男と、特別監察の任務を負ってその地を訪れる検察官の出会いから展開していくスパイアクション映画で、池内はソル・ギョング演じる“夜叉”と敵対するアジア最強のスパイ、オザワを演じている。唯一の日本人キャストとして参加した『夜叉』での経験や、海外作品への思い、そして俳優としての現在地について、話を聞いた。(編集部)

「海外の作品でも、ごくごく普通の役があったら喜んでやる」

ーーNetflixで4月8日から配信中の『夜叉 -容赦なき工作戦-』で、池内さんは、表の顔は日本の公安調査庁のロビイスト、裏の顔は冷酷でアジア最強のスパイ、オザワという役を演じられていました。ソル・ギョングさんやパク・ヘスさんとの撮影現場はいかがでしたか?

池内博之(以下、池内):ソル・ギョングさん、パク・ヘスさんともに、日本語を喋るシーンが多く、「これで大丈夫ですか?」とお二人とも僕に聞いてくれたりするので、そういうところでコミュニケーションしていました。

ーー池内さんも語学はけっこう学んでいらっしゃるんですよね。

池内:僕の場合は、映画の仕事で1年間くらい集中して中国語の教室に通っていたりしたので、中国語のところはやりやすかったです。

ーー実際の池内さんはすごく自然体な雰囲気ですが、『夜叉』での迫力はすごかったですね。

池内:本当ですか。まだ現時点では出来上がったものを観てなくて、どんなふうに見えているのか、一番気にしていたところで。いつも、自分の出た映像を観るのは緊張してドキドキするんですよ。試写室で観ていても、だんだん縮こまってきちゃうんです。

ーーそんなこと一ミリも思えないほどの存在感でした。『夜叉』のような映画で役に入るときは、スイッチを入れるような感覚なんでしょうか。

池内:そうですね。今回は、貫禄があるっていうんですかね。何事にも動じない役だったし、ミステリアスでありながら、どこか華のある部分もある役で、ナ・ヒョン監督からもそういうところを求められていたので、そういう部分を表現できればと意識していました。

池内博之

ーー日本での池内さんというと、最近はテレビ東京で放送されたドラマ『シジュウカラ』で、ヒロインと恋に落ちる漫画編集者の役のように、等身大の40代の男性を演じている姿も思い浮かぶんですが、海外で求められる役はまたぜんぜん違いますね。

池内:そうですね。それはあるかもしれません。海外では、日本でやるような等身大な感覚の役にはまだ出会ってないので、もし海外の作品でも、ごくごく普通の役があったら喜んでやると思います。

ーー役によっての取り組み方の違いはありますか?

池内:取り組み方は基本的には同じではあるんですけど、今回の『夜叉』では、醸し出すものが違うので、威圧感みたいなものがうまく出るといいなと思いました。特に、今回、僕が対峙するソル・ギョングさんとは年齢も離れているので、その上で、威圧感がきちんとうまく出るのかってことがありました。そこは演技の力もあるし、メイクさんや衣装の力もありましたし、そういう力を借りながら、どれだけ立ち向かえるかっていうことを考えていました。まだ観ていないので、どんなふうになっていたか……。

池内博之

ーー本当に互角に対峙されていた感じでした。今回、撮影に参加してみて、日本との違いなどは感じましたか? 例えば、労働環境などについては。

池内:スタッフが現場に入ってから12時間働いたら撤収するという決まりがあって、それが守られていました。食事も温かいものが用意されていました。以前、香港や中国で撮影したときも、食事は個々に合わせてくれるところがあって。例えば、役者さんによっては、減量しないといけない役の人がいたりすると、炭水化物を抜いて、できるだけ油を使わない料理を準備してくれたりということがありましたね。食事って、大事なものですし、やる気にも違いが出てくるし。休憩時間なんかもしっかりあると、集中力も途切れなくていいですね。

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