『持続可能な恋ですか?』上野樹里と田中圭の“サム”が動き出す 井川遥の結婚観に共感も
「付き合う前の互いに相手が気になっている段階のこと」
「友達以上恋人未満のsomething」
「友達と言うには嘘になる程はみ出した友愛と、恋人と言うには嘘になる程心許ない恋心が成立させる、曖昧で幸福な関係」
そんな様々な“サム”が転がり始めた『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』(TBS系)第2話。
シングルファーザー・東村晴太(田中圭)がヨガインストラクター・沢田杏花(上野樹里)に「もっと杏花さんのこと……」“知りたいです”と言いかけたところに、ちょうど割って入るかのように鳴り響く幼なじみ・颯(磯村勇斗)からの着信は、まさにこれからの彼らの三角関係を示唆しているようだった。
父・林太郎(松重豊)にはこっそり内緒で結婚相談所を退会したことがバレ、理由を聞かれた際に杏花が思わず口走った「好きな人はいるの!」は間違いなく晴太のことを指しているのだろう。2人がそんな2文字には納まり切れないほどに互いのことが気になっているにもかかわらず、“友達”なんて言葉を自身の気持ちのストッパーとして多用するのもまた無駄な抵抗であり、まさに“サム”の渦中の焦れったい甘酸っぱさがこちらの胸にまで広がる。
第1話で「子供の頃って雨に濡れるの楽しかったなぁって」と目を細めながら、「優しいですね……春の雨って。これが杏花雨って言うんですね」なんてこぼす晴太の破壊力たるや凄まじかったが、きっとあの頃から、いやもっと前から杏花と晴太は見えない引力によって引き寄せられていたのだろう。それが「趣味とか価値観のズレなんか関係なく(中略)そういう違いも認めて、ちょっと諦めて受け入れられる」ご縁かも、“相性が良いのか”も、まだ現時点ではわからないけれど。