稲垣来泉、浅川大治、土屋希乃、布施愛織 『ちむどんどん』序盤を牽引する子役たち

『ちむどんどん』序盤を牽引する子役たち

 沖縄本島北部のやんばる地域で伸びやかに育った比嘉4兄妹の全力疾走シーンで幕を閉じた『ちむどんどん』(NHK総合)第1週。

 第2週予告の後半では、成長した彼らの姿が見られたが、それぞれにかつての面影がどことなく覗くのが面白く、子役からの見事なバトンタッチが垣間見えた。本作のヒロインは次女の暢子(稲垣来泉/黒島結菜)でこの4兄妹の元気印。“お転婆”“女子らしくない”とクラスの男子からからかわれるも、彼女は“自分らしさ”を決して損なわず、溌剌としており天真爛漫。本作では“沖縄料理”“食”がテーマとなるようだが、彼女の食いっぷりは気持ちが良く、見ているこちらまで幸せな気持ちにさせられる。


 長男・賢秀(浅川大治)は、見るからに人懐っこく、活発で暢子同様愛されキャラで人たらしだ。家畜の豚の世話も一生懸命やり、家族想いな一面も覗かせる。彼のトレードマークはお守り代わりとしていつも頭に巻きつけている青い「スーパーバンド」。お風呂に入る時も、さらには東京から来た民俗学者・青柳親子に招待された那覇の高級レストランでも決して外さない徹底ぶりだと思っていたら、予告での成長した賢秀(竜星涼)の頭にも変わらずそのバンドの存在が確認できた。「アキサミヨー!」と叫ぶ姿が度々見られたが、その衝撃を後に引っ張らない性格で飄々としているところもある。

 彼と正反対の性格で勉強が抜群にできる長女・良子(土屋希乃)は、その後を演じる川口春奈とそっくりだと早くもネットで話題になっている。ご近所さんからいただいたご馳走の分け前を「長男の俺が決める!」という賢秀に対して、「みんなで公平に分けよう」と制止する良子。比嘉兄妹をまとめ上げるしっかり者で、先生になるのが夢だというが彼女にぴったりの適職に違いない。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アクター分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる