山田涼介、『俺かわ』で見せる俳優としての次なる一手 路線変更で広がった演技の幅

山田涼介、路線変更で広がった演技の幅

 『金田一少年の事件簿』シリーズ(日本テレビ系)や映画『暗殺教室』などで主演を務め、いわゆるポップな俳優路線に乗るかと思いきや、こういったシリアスな演技を発揮して見事にイメージを変えた山田。路線変更をしたかのように見えたが、2018年には『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系)で再びイメージと違うコミカルな演技を見せるように。山田演じる北沢秀作は表向きは東大卒、警視庁刑事部刑事総務課の教養第一係長というエリート警察官だが、北沢家に帰れば姉の知晶(波瑠)、兄の博文(小澤征悦)から理不尽に扱われる毎日。その心の中の嘆きをコミカルな言い回しと表情で面白おかしく表現しており、さらに役の幅を広げることに成功したのである。

 そして2019年、『セミオトコ』(テレビ朝日系)で再び新たな一面を見せた。同作はラブストーリーであったのだが、山田が演じたのは擬人化したセミ。だが、ストーリーは甘酸っぱいシーンが多く、「擬人化したセミ」というファンタジー設定も相まってどこか浮世離れした雰囲気とヒロインに恋する様子にときめいた視聴者も多かったはずだ。

 『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』に出演するにあたり、「『セミオトコ』もラブストーリーだったんですけど、僕が人間ではなくセミだったので(笑)、今回のように“人と人の恋”に本筋を置いたド直球のラブコメは初めて。『20代最後に来たか!』と、ちょっとワクワクしています」(※)と引き合いに出して話している通り、『セミオトコ』でのキラキラした演技を『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』に活かしてくれるのではないだろうか。そして、今までにありそうでなかった康介という王道ラブコメのヒーロー役を彼はどう演じるのか。山田の次の一手に刮目したい。

参照

※ https://www.tv-asahi.co.jp/orekawa/intro/

■放送情報
『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』
テレビ朝日系にて、4月16日(土)スタート 毎週土曜23:20~0:00放送
出演:山田涼介、芳根京子、大橋和也(なにわ男子)、西田尚美、古田新太、迫田孝也
脚本:田辺茂範
監督:新城毅彦ほか
音楽:井筒昭雄
主題歌:Hey! Say! JUMP「恋をするんだ」(ジェイ・ストーム)
ゼネラルプロデューサー:中川慎子
プロデューサー:峰島あゆみ、尾花典子、森田美桜
制作協力:AOI Pro.
制作著作:テレビ朝日、ジェイ・ストーム
(c)テレビ朝日

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