ロマン・ポランスキーがドレフュス事件を映画化 『オフィサー・アンド・スパイ』6月公開
ロマン・ポランスキー監督最新作『An Officer and a Spy(英題)』が、『オフィサー・アンド・スパイ』の邦題で6月3日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開されることが決定。あわせて特報映像とポスタービジュアルが公開された。
『戦場のピアニスト』で第75回アカデミー賞監督賞を受賞したロマン・ポランスキー監督の最新作は、歴史的冤罪事件“ドレフュス事件”を映画化した歴史サスペンス。巨大権力と闘った男の不屈の信念と壮絶な逆転劇を描く。
反ユダヤ感情が高まる19世紀末のフランス。ドイツに機密を漏洩したスパイ容疑で終身刑となったユダヤ人大尉ドレフュス。彼の無実を示す衝撃の証拠を発見した対敵情報活動を率いるピカール中佐が、スキャンダルを恐れ証拠の捏造や文書の改竄などあらゆる手で隠蔽をもくろむ国家権力に抗いながら、真実と正義を追い求める。
第76回ヴェネチア国際映画祭では銀獅子賞(審査員大賞)を受賞。様々な議論を巻き起こし
たフランスでは、第45回セザール賞で3部門(監督、脚色、衣装)を受賞し、No.1大ヒットを記録した。キャストには、『アーティスト』のジャン・デュジャルダン、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のルイ・ガレルらが集結。なお、日本での公開にあたり、フランス現代史を専門とし、反ユダヤ主義関連の研究でも知られる思想家の内田樹が字幕監修を務めている。
公開された特報映像では、スパイの罪をきせられたドレフュスと、組織の中で、逆境に立たされながらも真実と正義のために自らの信念を貫く男ピカールの姿が切り取られている。
あわせて公開されたビジュアルでは、威圧的に整然と居並ぶ軍人たちの前で向き合うドレフュスとピカールの姿が。そして、そのセンターには「私は告発する」という権力に毅然と立ち向かった二人を表すコピーが掲げられている。実はこの言葉は、映画にも登場する世界的な作家エミール・ゾラがドレフュスの無実を訴え、時の大統領に宛てた歴史的な公開告発状から取られており、フランスではこの言葉がタイトルとして採用されている。
■公開情報
『オフィサー・アンド・スパイ』
6月3日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督:ロマン・ポランスキー
脚本:ロバート・ハリス、ロマン・ポランスキー
出演:ジャン・デュジャルダン、ルイ・ガレル、エマニュエル・セニエ、グレゴリー・ガドゥボワ、メルヴィル・プポー、マチュー・アマルリックほか
原作:ロバート・ハリス『An Officer and a Spy』
提供:アスミック・エース、ニューセレクト、ロングライド
配給:ロングライド
2019年/フランス・イタリア/仏語/131分/4K 1.85ビスタ/カラー/5.1ch/原題:J’accuse/日本語字幕:丸山垂穂 字幕監修:内田樹/映倫区分:G
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