ヨアキム・トリアー新作『The Worst Person In The World』、邦題が『わたしは最悪。』に

J・トリアー新作、邦題は『わたしは最悪。』

 7月1日に公開されるヨアキム・トリアー監督最新作『The Worst Person In The World(原題)』の邦題が『わたしは最悪。』に決定し、あわせて場面写真が公開された。

  本作は、『母の残像』(2015年)や『テルマ』(2017年)で知られるトリアー監督の最新作。アメリカ公開時には、4スクリーンという限定公開ながら2020〜2022年公開の外国語映画では、『パラサイト 半地下の家族』『燃ゆる女の肖像』に続いてスクリーンアベレージ第3位を達成した。また、主演を務めたレナーテ・レインスヴェは第74回カンヌ国際映画祭の女優賞、およびセントラルフロリダ映画批評家協会賞の主演女優賞を受賞。そのほか、ニューヨーク映画批評家協会賞、ポートランド映画批評家協会賞の外国語映画賞、フランス リュミエール賞の国際共同製作賞、全米映画批評家協会賞の助演男優賞(アンデルシュ・ダニエルセン・リー)などを受賞している。

 ユリヤは30歳という節目を迎えたが、人生はどうにも方向性が定まらない。いくつもの才能を無駄にしてきた。年上の恋人アクセルはグラフィックノベル作家として成功し、しきりに身を固めたがっている。ある夜、彼女は招待されていないパーティに紛れ込み、若くて魅力的なアイヴィンに出会う。ほどなくしてアクセルと別れて新しい恋愛に身を投じ、人生の新たな展望を見出そうとするが――。

 公開された場面写真は、恋人アクセルに隠れて別の男性と楽しむ様子や、オフモードの姿、打って変わって華やかなパーティでしっかり仕上げ、美しく湖畔で佇む様子など、いずれも“ユリヤの日常”を切り取ったもの。そして、時に自己嫌悪に陥り、周りを傷つけながらも、自分の気持ちに正直に人生の選択をしていく。トリアー監督は、「この映画を作るきっかけは、レナーテだった。彼女の舞台での演技に魅了され、主演を務めたことのなかった彼女のために脚本を書いた。主人公のキャラクター造形、複雑な心境を作っていくうえで、彼女に助けられたことが沢山ある。人間ドラマ、コメディなどたくみに演じられる素晴らしい才能を持っている、今一番の女優だと思う」とレインスヴェを絶賛した。


■公開情報
『わたしは最悪。』
7月1日(金)より、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ他 全国順次ロードショー
監督:ヨアキム・トリアー 
出演:レナーテ・レインスヴェ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー
配給:ギャガ
2021/ノルウェー、フランス、スウェーデン、デンマーク
(c)2021 OSLO PICTURES – MK PRODUCTIONS – FILM I VAST – SNOWGLOBE – B-Reel – ARTE FRANCE CINEMA

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