ついに実現に向けて動きだす『デアデビル』MCU入りの背景 映像化の歴史を振り返る
まずNetflix版『デアデビル』で、デアデビルの宿敵だったキングピンというヴィランを『ホークアイ』のドラマシリーズに登場させました。しかもNetflix版と同じくヴィンセント・ドノフリオが演じています。そして『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で主人公ピーターを助ける弁護士としてチャーリー・コックス演じるマット・マードックが登場したのです。つまり、Netflix版の主要キャラが(キャストも同じままで)MCUに本格的に組み込まれたわけですね。そして今度は、この流れを受け“マーベル・スタジオ主導による”、“チャーリー・コックス出演の”、MCU版『デアデビル』が作られるであろう、というわけです。
この噂を裏付けるような話がいくつかあります。まずNetflix版の『デアデビル』は2月末を持ってNetflixでは視聴できなくなったのですが、アメリカをはじめとする一部の地域のディズニープラスでこの3月から配信されることになりました。これはもうディズニープラスで今後新しい『デアデビル』作品を配信する布石と言っても間違いはないでしょう。さらにマーベル・スタジオが「Blind Faith Productions LLC」という製作会社を立ち上げたという情報もあり、「BLIND=盲目」という言葉も入っているから、これはもうデアデビルを作るための製作ユニットではないか、ということです。
この噂が本当だとして、気になるのはNetflixでシーズン3まで続いた物語の続き、つまりシーズン4として続編が制作されるのか、それとも主要キャストは同じでもNetflix版の内容を刷新しゼロから話を始めるリブート版なのかということです。また、ドラマ前提で書いていますが、映画になる可能性もありますよね。
さらにデアデビルは赤いコスチュームを着ており、Netflix版ではダークなレッド姿でしたが、初期のコミックではデアデビルは黄色いコスチュームでした。MCUはこのイエロー版デアデビルを登場させるとの噂もあります。繰り返しになりますが、チャーリー・コックスのデアデビルはすでに多くのファンがついているし、デアデビルというキャラ自体が“マーベル版のバットマン”を意識している部分もあるので、『THE BATMANーザ・バットマンー』がヒットしているいま、デアデビルの復活はいいタイミングなのかもしれません。さらに驚くべき噂として、なんと2003年のベン・アフレック版デアデビルがマルチバース設定で『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』にカメオ出演する!? みたいな話もあるのですよ(笑)。
ちなみに、ベン・アフレック版で主人公の相棒であるネルソン弁護士を演じていたのは、ジョン・ファヴロー。そう、MCUのハッピー・ホーガンを演じた彼ですね。だから『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でチャーリー・コックス演じるマット・マードックとジョン・ファヴローのハッピー・ホーガンが“弁護士”について語り合うシーンに、ニヤリとした方もいらっしゃるでしょうね。