パブリックイメージも大きな要因に? 花江夏樹がアニメや映画などに起用され続ける理由

 彼のパブリックイメージにつながる人柄の良さは、たとえばテレビ番組にゲスト出演した時の振る舞いやファンへの神対応、SNSでの様子、そして自身のYouTubeチャンネルとあらゆる場面で窺うことができる。例に挙げるとすれば、2019年3月29日に放送された『初対面トークショー!! 内村カレンの相席どうですか』(フジテレビ系)でメインゲストが広瀬アリスだった回でのこと。広瀬が花江の大ファンということで、ゲストとして登場した花江と待望の対面をするわけだが、その時の広瀬に対する神対応がすごい。

【鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚】炭治郎役の声優 花江夏樹がアフレコ実況!

 そしてYouTubeチャンネルでは、ゲーム実況を中心としたそこでの活動を完全に個人的なものとし、所属事務所がギャラを含めて全く関わっていないことを明かしたうえで『鬼滅の刃』のゲームを炭治郎の声で吹き替えながらプレイするなど、ファンとしてはとても嬉しいコンテンツを精力的にアップしている。彼は自分の演じたキャラクターのフィギュアを集めるのが趣味だと公言しており、そういうふうに愛着を持ち、楽しんでいる様子にとても好感が持てるものだ。声優として多忙を極めているにもかかわらず、YouTuberとしてかなり短いスパンで動画を出し続けていることにも脱帽だが、そこに小野賢章や浪川大輔といった人気声優が何人も関わっていることからも、花江の同業者との仲の良さや人柄の良さが滲み出ている。なお、このYouTubeチャンネルもまた、2018年とかなり前から始めたことであり、日々の努力の積み重ねあって、2020年9月には10代が選ぶ「YouTubeが面白い有名人TOP10」で1位を獲得した。

 ラジオ出演も多く、なかには下ネタ全開のトークも珍しくはないが、それでも彼が大企業から熱烈なラブコールを受け続けるのは、圧倒的な実力のほか、その仕事への真摯な姿勢や人柄の良さ、彼の努力によるものなのである。

 4月は主演を務めたTVアニメの劇場版『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』の公開も控えている花江。さらなる今後の活躍に期待が募るばかりだ。

■公開情報
『グッバイ、ドン・グリーズ!』
全国公開中
出演者:花江夏樹、梶裕貴、村瀬歩
監督・脚本:いしづかあつこ
キャラクターデザイン:吉松孝博
美術監督:岡本綾乃
美術ボード制作協力:山根左帆 美術設定:綱頭瑛子、平澤晃弘
色彩設計:大野春恵
撮影監督:川下裕樹
3D監督:廣住茂徳、今垣佳奈
編集:木村佳史子
音楽:藤澤慶昌
音響監督:明田川仁
音響効果:上野励
アニメーション制作:MADHOUSE
配給:KADOKAWA
製作:グッバイ、ドン・グリーズ!製作委員会
(c)Goodbye,DonGlees Partners
公式サイト:https://donglees.com/
公式Twitter:@gb_donglees

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