直田姫奈、『着せ恋』海夢の“ギャルみ”と“ピュアさ”を両立させる表現力 原作者も太鼓判
直田による海夢は原作者も太鼓判
直田が海夢のような役を演じるのは、これが初めてというわけではない。2020年から『BanG Dream!』プロジェクトのバンドユニット“Morfonica”のギタリスト=桐ヶ谷透子役を担当している。桐ヶ谷は学校の人気者の金髪美少女で、バンドではギターだけでなく衣装作りも担当する。明るくサバサバした性格で、行き当たりばったりで周囲を振り回すところや、「超いい感じ」などギャルっぽい口調など、海夢と通じる部分が多々ある。海夢という役を演じる上で、桐ヶ谷役を担当した経験はきっと大きかっただろうことが想像できる。
「アニメージュプラス」のインタビューで直田は演技について、「言葉に重みがあまり出ないようにしています。“軽さ”が出ればいいなと思って、あまり言葉を消化せず、受け取ったままの鮮度高めの状態で会話をする感覚でやっています」と説明。「早口や心の中の乙女モードの時ほど表情を盛り込めるように顔の表情筋すべてを使っています」と、海夢を演じる上で意識することを語っている(※1)。
そんな直田の演技は、原作者の福田も太鼓判を押す。「コミックナタリー」のインタビューで「海夢は作中で女性誌のモデルをしているので、同性からモテる女でいてもらわないと困るんですが、ギャルであっても下品さはなく、かわいところもあるけど変にかわいすぎない、という直田さんのさっぱりした演技は海夢のイメージ通りです!」とコメントし、直田が演じる海夢を絶賛した。
2018年にアプリゲーム『消滅都市』でSPR5のハルカ役でデビューした直田姫奈。声優としてのキャリアはまだ浅いものの、SPR5ではエンディングテーマや挿入歌を担当したほか、Morfonicaとしてはリアルライブも行うなど経験はかなり豊富。配信番組ではハキハキとした口調でMCを務めることもあり、明るくくったくのない笑顔が好評だ。また、昨年からはYouTubeチャンネル「直田姫奈のゲーム特訓部屋」を開設して、ゲームが“好き”な気持ちを爆発させている。まさしく今後への期待度が高い声優の一人。『着せ恋』の海夢役を契機に、もっと様々な役柄で彼女の魅力に触れてみたいと思う人が、ますます増えることだろう。
参照
※1 https://animageplus.jp/articles/detail/42361
※2 https://natalie.mu/comic/pp/bisquedoll-anime
■放送情報
『その着せかえ人形は恋をする』
TOKYO MXほかにて、毎週土曜24:00〜放送
原作:福田晋一
監督:篠原啓輔
出演:直田姫奈、石毛翔弥、種崎敦美(※「崎」はたつさきが正式表記)、羊宮妃那、斧アツシ
シリーズ構成・脚本:冨田頼子
副監督:平峯義大
キャラクターデザイン・総作画監督:石田一将
総作画監督:小林真平、川妻智美、山崎淳
メインアニメーター:高橋尚矢(※「高」はハシゴダカが正式表記)
衣装デザイン:西原恵利香
色彩設計:山口舞
美術設定:根本洋行
特殊効果:入佐芽詠美
撮影監督:金森つばさ
テクニカルディレクター:佐久間悠也
CGディレクター:宮地克明
編集:平木大輔
音楽:中塚武
音響監督:藤田亜紀子
音響効果:野崎博樹、小林亜依里
制作:CloverWorks
製作:「着せ恋」製作委員会
(c)福田晋一/SQUARE ENIX・「着せ恋」製作委員会