高橋文哉、早くも演技派路線? 『ドクターホワイト』『牛首村』で“最も勢いのある俳優”に

演技派路線に乗る高橋文哉

『牛首村』(c)2022「牛首村」製作委員会

 映画『牛首村』で高橋が演じているのもまた、キーパーソンだ。同作はホラー映画であるため、ネタバレを回避すべく物語の細部や役の細かな設定についての言及は控えておくが、彼が登場することによって物語は大きく動き出す。本作でも高橋は、物語の進行に影響を与えるポジションを担っているのだ。そしてやはりホラー映画とあり、メインの登場人物たちは喜怒哀楽といった感情の起伏が激しい(とはいえ、「怒」「哀」「楽」がほとんどだが)。高橋が扮する倉木将太という人物も例外ではない。物語の根幹、恐怖の根源に触れる存在であるため、彼の感情は目まぐるしく変化する。『ドクターホワイト』での演技とは真逆にあるといえるし、『最愛』での演技ともまた違うのだ。物語や役の内面を咀嚼した上で、より“アウトプット”を必要とされるこの役どころは、まだ始まったばかりの彼の俳優人生において大きな意味を持つのではないかと思う。

ドクターホワイト
『ドクターホワイト』(c)カンテレ

 そんな高橋といえば、『仮面ライダーゼロワン』(2019〜2020年/テレビ朝日系)にて主演を務め、その劇場版である『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』(2020年)にて映画単独主演もすでに果たしている注目株だが、こんなにも早く演技派の路線に乗ってくるとは驚きだった。しかしながら、まだまだ高校生役も演じられる年齢であるし、さまざまなタイプの作品に必要とされることだろう。高橋文哉を目にする機会は、今後ますます増えていくに違いない。

■放送情報
『ドクターホワイト』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週月曜22:00〜放送
出演:浜辺美波、柄本佑、瀧本美織、岡崎紗絵、片桐仁、高橋努、高橋文哉、勝地涼、宮田俊哉、毎熊克哉、小手伸也、石坂浩二
原作:樹林伸『ドクター・ホワイト千里眼のカルテ』(角川文庫)、『ドクター・ホワイト神の診断』(角川文庫)
脚本:小峯裕之
演出:城宝秀則、河野圭太、北坊信一
音楽:福廣秀一朗
主題歌:Ado「心という名の不可解」作詞作編曲:まふまふ (ユニバーサル ミュージック)
プロデューサー:河西秀幸、小林宙
制作:カンテレ、共同テレビ
(c)カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/dr_white/
公式Twitter:@dr_white2022
公式Instagram:@dr_white2022

■公開情報
『牛首村』
公開中
出演:Koki,、萩原利久、高橋文哉、芋生悠、大谷凜香、莉子、松尾諭、堀内敬子、田中直樹、麿赤兒
監督:清水崇
脚本:保坂大輔、清水崇
企画:紀伊宗之
企画プロデュース:高橋大典
制作プロダクション:ブースタープロジェクト
配給:東映
(c)2022「牛首村」製作委員会
公式サイト:www.ushikubi-movie.jp

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