本郷奏多、朝起きてこなかったことを反省? 『カムカム』での新たなチャレンジを語る
3世代ヒロインを描くNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』。上白石萌音、深津絵里が繋いできたヒロインのバトンは川栄李奈の元に渡り、ついに最終章となる。岡山、大阪から京都に移った舞台で、成長したひなた(川栄李奈)が出会う人々として新しく登場するのが、本郷奏多演じる若き大部屋俳優・五十嵐文四郎だ。
時代劇に憧れ京都でスターを目指す五十嵐。そして彼は、将来の進路に迷うひなたを、大いにかき乱し続ける存在でもある。今回、朝ドラ初出演となる本郷奏多にインタビューを行った。(編集部)
「朝起きてこなかったことを反省しています」
――今回の『カムカムエヴリバディ』が朝ドラ初出演となりますが、周りからはどんな反響がありましたか?
本郷奏多(以下、本郷):僕自身は完全なる夜型人間なので、実は恥ずかしいことに朝ドラは『カムカムエヴリバディ』まで観たことがなかったんです。でも、今回朝ドラ出演が決まったことを両親に報告したら、ものすごく喜んでくれました。どうやら両親は朝ドラを今まで全部観ていたらしくて。上の世代の人たちから「朝ドラ決まったんだ!」って言ってもらえることも多かったので、すごく大きなものなんだと改めて実感しました。今では、朝起きてこなかったことを反省しています。この機会にちゃんと朝ドラを観ようと思っています。
――ご両親が楽しみにされていたのですね。
本郷:そうなんです。るい編の頃に「いつから出てくるの~?」とか聞かれたので、きっとすごくワクワクしながら観ていたんだと思います。
――今回演じる五十嵐文四郎はどのようなキャラクターでしょう?
本郷:五十嵐自身は、大部屋俳優で時代劇の切られ役というエキストラのような仕事をしている人物です。スターを夢見ている俳優という役なので、夢とガッツのある若者という感じでしょうか。ただ、色々な面で不器用なところがあるので、川栄さん演じるひなたとは、かみ合ってるのか、かみ合っていないのか……という関係性です。
――実際に五十嵐文四郎を演じてみて、ご自身と似ている部分はありましたか?
本郷:似ているなと思うのは、五十嵐が真面目なところですね。一人で京都に出てきて時代劇俳優を目指していて、夢のために一生懸命努力もしている。実は僕もこう見えて、仕事に対してはめちゃくちゃ真面目なんです。真面目に前を向いて頑張っている姿は似ているかなと思いました。
ーー逆に似ていないと感じる部分は?
本郷:違うなと思うのは、五十嵐のすごく不器用なところです。人に誤解なく言葉で伝えることがちょっと苦手で、そこで損をしているキャラクターでもあります。ひなたちゃんにうまく気持ちを伝えられずにもどかしい思いをしてしまうとか、不器用なところは僕とは全然違う部分だと思いますね。僕はわりと世渡りが上手な方なので(笑)。五十嵐君も、もうちょっと器用に生きられていたらなとは思っています。
――五十嵐を演じていて、どんなところに面白さを感じますか?
本郷:楽しいことはすごく多いです。五十嵐は時代劇俳優を目指しているので、殺陣をやるシーンがたくさんあるんです。僕は今回殺陣を新たに練習したのですが、そんなふうに新しいことにチャレンジするという点でも楽しいですし。あとは、時代劇俳優なので、色々なカツラをかぶれることも面白いですね。ちょんまげもあるし武士役の衣装もあって、それが楽しみになっています。