出版業界での上司と部下のやりとりが 『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』30秒予告公開

 5月6日より公開される『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』の30秒予告が公開された。

 本作は、本が生まれる現場での日々を印象的に綴ったジョアンナ・ラコフの自叙伝『サリンジャーと過ごした日々』(柏書房)を映画化したもの。サリンジャー担当の女性エージェントと新人アシスタントの実話を描く。劇中でモデルになった出版エージェンシーは、1929年に設立された「ハロルド・オーバー・アソシエイツ」。サリンジャーをはじめ、アガサ・クリスティ、ウィリアム・フォークナー、F・スコット・フィッツジェラルドなど数々の文豪の作品の契約・著作権の管理などを行ってきた。

 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の“プッシーキャット”役で話題を呼んだマーガレット・クアリーが主人公の新米アシスタント・ジョアンナを演じ、女性エージェント・マーガレット役をシガニー・ウィーバーが務める。アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『ぼくたちのムッシュ・ラザール』や『グッド・ライ〜いちばん優しい嘘〜』のフィリップ・ファラルドーが監督を務めた。 

 90年代、ニューヨーク。作家を夢見るジョアンナ(マーガレット・クアリー)は、老舗出版エージェンシーでJ・D・サリンジャー担当の女上司マーガレット(シガニー・ウィーバー)の編集アシスタントとして働き始める。日々の仕事は、世界中から毎日大量に届くサリンジャーへの熱烈なファンレターを処理すること。小説の主人公に自分を重ねる10代の若者、戦争体験をサリンジャーに打ち明ける退役軍人、作家志望の娘を亡くした母親……心揺さぶられる手紙を読むにつれ、飾り気のない定型文を送り返すことに気が進まなくなり、ふとした思いつきで個人的に手紙を返し始めるが……。ジョアンナは偉大な作家の声を借りていくうちに、自分自身を見つめ直すことになる。友人や恋人との関係について、夢にかける情熱について、そして自分の将来について。“特別”になりたいと願うジョアンナが、自分のストーリーを生きるための1ページをニューヨークで開く。

映画『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』30秒予告

 公開された30秒予告は、作家を夢見てニューヨークにやってきたジョアンナが老舗出版エージェンシーで働き始めるシーンから始まる。エレガントな白のロングコートを身にまとったベテランエージェントのマーガレットが、タバコを片手に颯爽と出社し、新人アシスタントのジョアンナに厳しいダメ出しをしていく。ジョアンナの日課はサリンジャー宛の大量のファンレターに定型文を返信すること。しかし、彼らの情熱に溢れた手紙に心を揺さぶられ、「きちんと返事をすべき」とマーガレットに意見をするが…...。ニューヨークの街で「何者か」になりたいと願いながらも、雑務に明け暮れる日々を送るジョアンナ。そんな彼女を変えたのは、世界中から届くサリンジャーへのファンレターだった。その手紙を通して自分自身を見つめ直した彼女が、最後に下したある選択とは。

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■公開情報
『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』
5月6日(金)新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
監督・脚本:フィリップ・ファラルドー
原作:『サリンジャーと過ごした日々』(ジョアンナ・ラコフ著/柏書房/井上里訳)
出演:マーガレット・クアリー、シガニー・ウィーバー、ダグラス・ブース、サーナ・カーズレイク、ブライアン・F・オバーン、コルム・フィオールほか
配給:ビターズ・エンド
提供:カルチュア・パブリッシャーズ、ビターズ・エンド
2020年/アイルランド・カナダ合作/101分
9232-2437 Quebec Inc – Parallel Films (Salinger) Dac (c)2020 All rights reserved.

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