志尊淳、『ムチャブリ!』では新境地に挑戦 “デレ”モードで魅せる天性の愛らしさ

志尊淳、デレモードで魅せる天性の愛らしさ

 キュートな印象が強い俳優・志尊淳が、『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』(日本テレビ系/以下『ムチャブリ!』)で新たな魅力を放っている。

 彼が演じている大牙涼は、主人公・高梨雛子(高畑充希)の生意気な部下。雛子に対して、「独り言、まじキモいっすね」と暴言を吐いたりと、正直なところ最初はただのいけすかない奴だった。雛子が、「めっちゃ嫌いだわー!」と叫びたくなる気持ちも分かる。

 だが、回を重ねるにつれて“デレ”の部分を出していくように。「私はなんの案、プランもないダメ社長だから」と自虐する雛子に、「みんなでやってできればいいんじゃないですか」と返した優しさには、キュンとさせられた。そのあとに、「まっ、だいたいは俺の案ですけどね」と“ツン”を入れ込んでくるのも可愛らしい。

 しかし、25歳の大牙は、雛子から見ると5個下。大牙がどれだけ素直じゃないことを言っても、雛子はあまり振り回されない。むしろ、「はいはい」といった感じでスルーするようになってきた。だからこそ、大牙の年下男子感が際立ち、より愛おしく見えてくるのだ。

 大牙役の志尊淳はこれまで、『極主夫道』(読売テレビ・日本テレビ系)や、『Heaven?~ご苦楽レストラン~』(TBS系)など弟分的な役柄を演じてきた印象が強い。『極主夫道』の雅は、主人公・龍(玉木宏)の元舎弟。龍に振り回されながらも、必死で食らいついていく姿が可愛らしかった。

 反対に、『Heaven?~ご苦楽レストラン~』の川合太一は、おっちょこちょいな天然キャラ。フレンチレストランで働くコミドラン(※ウェイターアシスタント)なのだが、とにかく仕事ができない。すぐに失敗をしては、周囲を困らせる。それなのに、どこか憎めない愛らしさがあった。これは、志尊が持つ天性の愛され力があってこそ。巻き込まれ型の役柄も、巻き込み型の役柄もこなせる幅の広さが、彼の魅力のひとつだ。

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