『ブンミおじさんの森』初デジタル化も アピチャッポン・ウィーラセタクンの特集上映開催

 タイのアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の代表作4本を上映する特集上映『アピチャッポン・イン・ザ・ウッズ 2022』が、4月9日よりシアター・イメージフォーラム渋谷で2週間限定で開催されることが決定した。

 2010年、『ブンミおじさんの森』で第63回カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)を受賞したウィーラセタクン監督。美術作家としても世界的に活躍し、2016年には個展『亡霊たち』を開催、2017年には『フィーバー・ルーム』を上演するなど、日本でも多くのファンを集めている。2022年は、南米コロンビアで撮影し、第74回カンヌ国際映画祭で審査員賞に輝いた新作『MEMORIA メモリア』が3月4日より公開される。

 本特集で上映されるのは、故郷タイ時代の代表作4作品。カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した『ブンミおじさんの森』は、本特集のために新たに権利を購入し、初デジタル化しての上映となる。そのほかの上映作品には、ウィーラセタクン監督の現在につながる創造性が存分に発揮されているデビュー作『真昼の不思議な物体』(2000年)や、ユニークな構成が魅惑的でファンの間でも特に人気の高い『世紀の光』(2006年)、「記憶」というテーマが最新作にも重なる『光りの墓』(2015年)というラインナップで、『世紀の光』はまもなく日本での上映権が切れるため貴重な上映となる。

 公開された本特集上映のポスターには、『ブンミおじさんの森』の通称「赤く目が光る猿」が登場している。

 また、開催前には4月3日19時から、日本唯一のアピチャッポン研究家・中村紀彦によるオンラインレクチャーが決定。Zoomでの無料配信となり、LIVE配信後にはアーカイブ配信も予定されている。

『ブンミおじさんの森』 (c)Kick the Machine Films
『光りの墓』(c) Kick The Machine Films / Illuminations Films (Past Lives) / Anna Sanders Films / Geißendörfer Film-und Fernsehproduktion /Match Factory Productions / Astro Shaw (2015)
『真昼の不思議な物体』 (c)Kick the Machine Films
『世紀の光』(c)2006 Kick the Machine Films
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『ブンミおじさんの森』 (c)Kick the Machine Films
『光りの墓』(c) Kick The Machine Films / Illuminations Films (Past Lives) / Anna Sanders Films / Geißendörfer Film-und Fernsehproduktion /Match Factory Productions / Astro Shaw (2015)
『真昼の不思議な物体』 (c)Kick the Machine Films
『世紀の光』(c)2006 Kick the Machine Films
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■開催情報
『アピチャッポン・イン・ザ・ウッズ 2022』
シアター・イメージフォーラムにて、4月9日(土)〜4月22日(金)、ほか全国順次上映
当日料金:1500円均一/リピーター割引:1100円
【上映作品】
『ブンミおじさんの森』
2010年/イギリス、タイ、ドイツ、フランス、スペイン/カラー/DCP/114分
『真昼の不思議な物体』
2000年/タイ/モノクロ/35mm/83分
『世紀の光』
2006年/タイ、フランス、オーストリア/カラー/DCP/105分
『光りの墓』
2015年/タイ、イギリス、フランス、ドイツ、マレーシア/カラー/122分/DCP
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