ティルダ・スウィントンが不眠症に 『MEMORIA メモリア』日本版ポスター&予告編公開
アピチャッポン・ウィーラセタクン監督最新作『MEMORIA メモリア』の日本版ポスタービジュアルと予告編が公開された。
第94回アカデミー賞国際長編映画賞コロンビア代表に選出された本作は、『ブリスフリー・ユアーズ』『トロピカル・マラディ』『ブンミおじさんの森』に続き、本作でカンヌ国際映画祭4度目の受賞となったウィーラセタクンが監督・脚本を手がけた最新作。2021年カイエ・デュ・シネマのベスト3入りや、全米映画批評家協会賞の撮影賞ノミネートを果たした。南米コロンビアが舞台の本作は、監督が初めてタイ国外で制作した作品で、監督自身が経験した「頭内爆発音症候群」から着想を経た記憶の旅路が描かれる。
コロンビアのメデジンで農ラン業を営むジェシカを演じるのは、『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』『ドクター・ストレンジ』のティルダ・スウィントン。病床の妹を見舞うため首都ボゴタを訪ねた夜、ある「音」に襲われたことから、物語は動き始める。そのほか、『バルバラ セーヌの黒いバラ』でセザール賞主演女優賞を受賞したジャンヌ・バリバールが人骨の研究をしている考古学者アグネス役、コロンビアのテレビシリーズなどで活躍するエルキン・ディアスが川沿いの男エルナン役、メキシコのアカデミー賞ことアリエル賞を6度受賞しているダニエル・ヒメネス・カチョがジェシカの義弟フアン役をそれぞれ演じる。
公開された日本版ポスタービジュアルは、無機質な空間、緑豊かな村、黒が印象的な一室と、いずれも主人公ジェシカを演じるスウィントンをフィーチャーしたバリエーション豊かな場面を捉えている。
あわせて公開された予告編は、ジェシカが音響スタジオで自分にしか聞こえない“音”について話す場面からスタートする。“地球の核から響く 轟音のような”その「音」に導かれるように、様々な場所を訪れるが、果たして彼女の行きつく先とは。
■公開情報
『MEMORIA メモリア』
3月4日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国公開
監督・脚本:アピチャッポン・ウィーラセタクン
出演:ティルダ・スウィントン、エルキン・ディアス、ジャンヌ・バリバール
配給:ファインフィルムズ
2021/コロンビア、タイ、フランス、ドイツ、メキシコ、カタール/カラー/英語、スペイン語/136分/原題:Memoria
(c)Kick the Machine Films, Burning, Anna Sanders Films, Match Factory Productions, ZDF/Arte and Piano, 2021.
Photo: Sandro Kopp (c)Kick the Machine Films, Burning, Anna Sanders Films, Match Factory Productions, ZDF-Arte and Piano, 2021