『不可殺』プルガサルはいつから2人になったのか ウルテとファルが本格対立

『不可殺』2人のプルガサルが真っ向対立

 もう一人の不可殺(以下、プルガサル)であるオク・ウルテ(イ・ジュン)の登場により、600年もの間、ミン・サンウン(クォン・ナラ)へ復讐をするため死ねずに生き続けたタン・ファル(イ・ジヌク)が、彼女を守るという正反対の状況になってしまったNetflix配信中の韓国ドラマ『不可殺 -永遠を生きる者-』。

 まず、プルガサルはいつから2人になったのだろうか。高麗末期のファルとグク(チョン・ジニョン)の会話から、400年前に存在したプルガサルは1人のはずだった。ウルテとサンウンの間に何かが起きて2人になってしまったと予測されるが、そこにはファルも関わっているようなのだ。なぜなら、ウルテは、ファルがプルガサルに呪われた子として生まれ、プルガサルにされた理由を知っていたからだ。さらに、ウルテがサンウンに対して恨みだけではなく、別の感情を見せた場面があった。彼女が住む家を訪れたウルテは、サンウンの衣類の匂いを嗅いだり手帳を開いて昔の写真を眺めるといった奇妙な行動を取る。しかし、そこには憎悪の裏にある特別な思いが感じられるのだ。他にも、ウルテの部屋に飾られていた絵には、サンウンと背を向けた男性、その間にプルガサルの手のようなものが描かれていた。これも、ファルの前世と、サンウン、ウルテの3人に関係があったと示しているのではないだろうか。

 ウルテはサンミン(サンウンの双子の姉)にかけられた呪いにより、サンウンの魂を破壊させられないとわかった。つまり、サンウンを刺す剣にもウルテを刺す剣にもなり得るのは、ファルしかいないのだ。ウルテを殺す方法が見つかるまでサンウンを生かしておく選択をしたファルだが、その対価は大きい。これまでの深い悲しみをファルはあとどれくらい背負わなければいけないのだろうか。皮肉なことに今は“家族を失った同士”として痛みがわかる仲となってしまっている。けれど、鬼物を察知する能力で鬼物の居場所を突き止め、水に溺れてしまったファルを600年前と同じように救ってくれたサンウンの力なしでは、鬼物やウルテを退治できないのもまた事実だ。そんな中、サンウンは寝ているファルの首を締めながら「私の呪いは終わっていない」と前世のプルガサルが突然現れる。一見、悪夢のようだったが現実にも取れる演出であった。いずれにせよ、ファルとサンウンが過ごす時間が増えることで、プルガサルとサンウンの繋がりが見えてきそうだ。

 妻のタン・ソル(コン・スンヨン)の転生であるサンウンの妹・シホ(イ・アラ)に続き、父タン・グク(チョン・ジニョン)が転生した元刑事クォン・ホヨル(チョン・ジニョン)に再会したファル。しかも、連れ去られたシホを助けるためにホヨルと手を組むことが当たり前かのように行われ、現世でシホを守る二人の姿を見ると胸が熱くなる。また、ファルの家に集まって食事をした際のシホとナム・ドユン(キム・ウソク)のやり取りが、親子のように感じられた。ドユンはムードメーカーでもあり、暗くなりがちな話の中に笑いをくれる存在だ。正体が不明であってもファルに受け入れられているのは、やはり二人の間に何らかの因縁があるからだろう。



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