『紅白歌合戦』は朝ドラファン必見! 『おかえりモネ』特別企画が実施される意義
『NHK紅白歌合戦』は、朝ドラファン必見の番組だ。
もちろん、そのカテゴリは「歌合戦」という名の音楽番組。しかし、過去には2013年に連続テレビ小説『あまちゃん』特別編として企画された157回「おら、紅白出るど」をはじめとする、様々な特別企画が展開されてきた。昨年の第71回では、「今こそ歌おう みんなでエール 特別企画」として、『エール』の出演者がスペシャルパフォーマンスを披露しており、今年も様々な特別企画が予定されている。
筆者は、12月28日から30日までの3日間にわたり行われた『第72回NHK紅白歌合戦』リハーサル、記者会見に出席してきた。取材していて印象的だったのが、多くのアーティスト、製作陣が口にしていた「朝ドラ」という言葉。中でも、今年の目玉となるのが28日に発表された『おかえりモネ』キャストの一夜限りの再集結である。制作統括の一坊寺剛チーフプロデューサーは、これが最後の発表だと明言。つまりは、『紅白』における隠し球、とっておきの企画だということでもある。
内容は、百音(清原果耶)と同じ吹奏楽部のメンバーを中心としたキャストが一夜限りの再集結をし、ドラマを応援してくれた東北、そして日本中の皆さんへの感謝の想いを込めたスペシャル企画。百音の同級生で、吹奏楽部のメンバーでもある亮を演じる永瀬廉は、King & Princeとしても出演する。永瀬は会見で、すでに収録済みであることを明かしながら、「『おかえりモネ』を観てくださっていた方からすると、感慨深くて涙ぐむかも。自分たちも『懐かしいね』って帰りの車で寂しくなりました」と笑みを浮かべていた。『おかえりモネ』の最終回では、2020年2月の「数年後」が描かれており、コロナ禍のその先で生きているという視点では、最も特別編が描かれる意義のある作品かもしれない。
審査員には百音役の清原果耶、菅波役の坂口健太郎の名前も並んでいる。ゆっくり、ゆっくりと育まれていった百音と菅波の愛情。オンエア中は「#俺たちの菅波」が一大ブームを巻き起こしたが「#菅モネ」といったまさにニコイチのハッシュタグも存在している。公式サイトのインタビューに、坂口が清原から誕生日プレゼントにもらったやまぶき色の開襟シャツを着てくるなど、プライベートでも仲の良い2人。審査員席での「清原」「坂口」という並びに期待しつつ、King & Prince、そして主題歌「なないろ」を演奏するBUMP OF CHICKENのステージを2人と一緒に楽しみたい。