朝ドラ出演に映画『99.9』も 蒔田彩珠、大活躍の2021年は「振り切れるようになった」
映画『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』が12月30日に全国公開される。TBS系で2016年に『SEASON I』、2018年に『SEASON II』が放送された松本潤主演の日曜劇場『99.9-刑事専門弁護士-』は、個性豊かな弁護士たちが、ぶつかり合いながらも99.9%逆転不可能な刑事事件に挑んでいく、リーガル・エンターテインメント。 本作は、そんなシリーズ初の映画版となる。
今回、リアルサウンド映画部では、映画版で新たにシリーズに加わった蒔田彩珠にインタビュー。蒔田は今回、作品の中心となる重要事件・毒物ワイン殺人事件の鍵を握る謎の弁護士・南雲(西島秀俊)の娘エリを演じる。大きな話題を呼んだ朝ドラ『おかえりモネ』(NHK総合)に続く西島秀俊との共演、人気シリーズに飛び込むプレッシャーから2022年の展望までを語ってもらった。【インタビューの最後には、コメント映像&サイン入りチェキプレゼント企画あり】
人気シリーズに飛び込んで見えた作品への愛
ーーオファーを受けたときの心境は?
蒔田彩珠(以下、蒔田):シリーズ作品に途中から新たに入るというのは不安ではあったんですが、お父さん役が西島秀俊さんと聞いて大丈夫だと思いました。
ーー『おかえりモネ』にも出演していたお二人ですが、『おかえりモネ』では共演シーンはありませんでしたよね。
蒔田:ありませんでした。今回の現場が初めましてだったので、「こうして親子役で共演するのってすごい不思議だよね」と話したりしました(笑)。朝ドラは1年間という長い間、自分の役と向き合っていかなければいけないし、同じように向き合っている他の役者さんの姿も見ていたので、すごく刺激になりました。
ーー今回、親子役ということで西島さんとの共演シーンが一番長かった?
蒔田:香川照之さんとの共演シーンが1番多かったかもしれないです。
ーー香川さんとの共演はいかがでしたか?
蒔田:私がシリーズに新しく入るというのをご存知だったからか、優しく引っ張ってくださったんです。撮影のときも「こうしようと思うんだけど平気?」と都度相談をして進めてくださっていたので、安心して役に入り込むことができました。
ーー主演の松本潤さんや香川照之さんの背中を見て影響を受けた部分はありますか?
蒔田:シリーズが長いからこそ、作品に対する愛をすごく感じました。みなさんで一丸となって真剣にいいものにしようと取り組んでいる姿を見て、私もこういう家族みたいな作品にいつか出会えたらいいなと思いました。
ーーもともと『99.9』シリーズはご覧になっていたんですか?
蒔田:観ていました。現場の空気感が作品と同じ雰囲気で驚きました。撮影に入る前はその雰囲気にちゃんと入っていけるのか不安だったんですが、みなさん本当に優しい方ばかりで、自然と受け入れてくださって。とてもやりやすかったです。
ーー今回新たに『99.9』シリーズに入る上で意識していたことはありますか?
蒔田:私が演じるエリは、ストーリー上1番しっかりしていなきゃいけない役というか。物語の根幹となる事件をどのぐらいエリが真剣に悩んでいるかを見せないと物語自体が始まらないんです。だから、事実が知りたいという気持ちを真っ直ぐに佐田先生(香川照之)や西島さん演じるお父さんにぶつけることを意識していました。できることはやりきったと思っています。
ーー『99.9』はアドリブも多そうです。
蒔田:現場はアドリブの嵐でした(笑)。でも私が演じたエリはアドリブの掛け合いが多い役ではなかったので、安心しました(笑)。
ーー蒔田さんは是枝裕和監督作品にも多く出演していますが、是枝監督もアドリブを多用するイメージです。
蒔田:そうですね。是枝監督は現場の空気感で作品を作っていくことを重視されているので。実際に私もすごく影響を受けたし、アドリブ自体は好きなんですが、『99.9』の現場でアドリブを言うほどの勇気はまだなかったです(笑)。