『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』流出映像の削除にソニー・ピクチャーズが尽力

『スパイダーマン』映像の削除にソニー尽力

 12月15日朝(米現地時間)、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の本編映像がネット上に流出されたことを受け、ソニー・ピクチャーズが直ちに事態の収拾に踏み切った。

 流出動画の多くはYouTube上で公開され、「スパイダーマン」にまつわる検索をかけると海賊版がサジェストされたという。中身は極めて重要な内容であり、中には映画そのものが10分近く流されているものも。加えて外国語字幕付きや、一部外国語吹き替え版などもあった。画質は粗いものからかなり鮮明なものまで様々。

 ソニー・ピクチャーズは、流出した映像をプラットフォームから削除するために尽力し、投稿から数分のうちにいくつかの映像が消し去られた。この状況についてのコメントをThe Hollywood Reporterが求めたが、回答は得られなかったという。

 今週初めに行われたプレミア上映とプレス向け上映以降、キャスト陣とスタジオは、「映画の公開を辛抱強く待つファンのためにも映画を台無しにしないように」と懇願している。今回の流出騒動前の月曜日に開催されたプレミア上映会でも、マーベル・スタジオのエグゼクティブプロデューサー兼重役であるヴィクトリア・アロンソが観客に対して、「お互いを尊重しネタバレを共有しないように」と呼びかけていた。

 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は過去にも流出騒動の被害に遭っている。今年の8月には最初の予告編の海賊版がネット上に公開され、11月にはYouTuberが本作のサプライズとなるはずのスチール画像を流出させたことも。今後もネタバレには常時警戒する必要がありそうだ。

 ジョン・ワッツ監督の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は12月17日に全米公開。パンデミック以降、最高のオープニング興行収入を達成することが期待されている。日本公開は全米公開から3週間後、2022年1月7日となる。

■公開情報
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
2022年1月7日(金)全国ロードショー
監督:ジョン・ワッツ
出演:トム・ホランド、ゼンデイヤ、ベネディクト・カンバーバッチ、ジョン・ファヴロー、ジェイコブ・バタロン、マリサ・トメイ、アルフレッド・モリーナ
配給:ソニー・ピクチャーズ
原題:Spider-Man: No Way Home
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