西野七瀬、『あな番』黒島を上回る豹変ぶり 『言霊荘』佐野史郎の登場で明かされた謎
西野七瀬が主演を務める『言霊荘』(テレビ朝日系)が第7話を迎えた。第2章に突入し2回目となる今回はアパートのオーナー・葉鳥久(佐野史郎)の登場によって、多くの謎が明かされていく。
それらの謎を解説する前に、まず触れたいのは呪縛霊に取り憑かれたコトハ(西野七瀬)についてだ。演じる西野七瀬の狂気的な演技は予告の時点で話題になっていた。頭から布を覆い被さる女が画面いっぱいにインサートされると、コトハは天井を見上げ白目を剥き、霊に取り憑かれる。「気安く触るな!」と心配するレイシ(永山絢斗)の腕を振りほどき、「お前は何も分かっていない」とレイシを後方の壁まで蹴り飛ばす。
彷彿とさせるのは、『あなたの番です』(日本テレビ系)ラストで演じた黒幕・黒島沙和(西野七瀬)と二階堂忍(横浜流星)の構図。これまでの西野の儚いパブリックイメージを覆す常軌を逸した行動、不敵な高笑いは共通しているが、今回の取り憑かれたコトハにはどこか艶っぽさにも通じる切なさのような感情も見受けられる。「私の思いも分かってほしいの」といったセリフはその表れだろう。
言霊の力を使いコトハの体から霊を追い払ったレイシ。だが、霊の怒りを買ったレイシは管理人室に引きずり込まれてしまうのだった。その0号室で25年前に亡くなったのが、かつて1号室に住んでいた女流作家・夏目三葉(藤井美菜)。女性管理人・須貝空とのいさかいの末に、殺害されたのだ。アパートの土地には昔、「事魂神社」にあやかって名前が付けられた「ことだま荘」が建っており、多くの女流小説家たちが集っていた。三葉もその一人。葉鳥の口からは、三葉と空を巡る事件が明かされるが、どこか空については不可解な部分が多い。スランプだった三葉を精神的に支えていた空。三葉は次第に空への依存を高めていく。ある日、三葉が1号室に帰宅するとそこには三葉そっくりの格好で原稿を書く空の姿が。三葉として振る舞い始めた空の行動の理由は明らかになっておらず、その素顔はいまだベールに包まれている。第1話からタイトルバックで流れる女性の会話は三葉と空の声なのか。まだまだ事件の謎は解明されてはいない。