鈴木伸之、『恋です!』でも多面的な魅力を発揮 獅子王は作品の中で最も複雑なキャラ?

『恋です!』多面的な魅力を放つ鈴木伸之

 思えば、第5話はユキコと森生の関係が大きく進展した回でもあったが、獅子王というキャラクターの深堀りがさらにされた回でもあった。幼少期のクリスマスの思い出から、ユキコと距離をとってしまった森生。そんな彼に、獅子王はどんな過去でも向き合うしかないと言いながら、「好きな人と思いが通じ合うなんて奇跡みたいなもんだろ」と、伝える。単純に叱咤激励しているだけのシーンに見えたそれが、ラストにジムで森生の写真を大事そうに眺める彼の恋心に気づいた途端、めちゃくちゃ切ないシーンに変わる。それだけじゃない、森生をビデオ店に雇うシーンも彼の考え方に感銘を受け、純粋に人としても尊敬している姿勢がうかがえる。

 月刊『EXILE』12月号でのインタビューで、鈴木は「僕と言えば、恋敵かライバル役。もう10年やってきていますから、任せてくださいってところはありますね(笑)」と語っていた。確かに、7月期のドラマ『ボクの殺意が恋をした』(読売テレビ・日本テレビ系)でも主人公の恋敵でありライバルとなった彼だが、まさか『恋です!』でもある意味で主人公の“恋敵”になるとは。

 獅子王の性格を考えれば、これからも自分の気持ちに蓋をして、ユキコと森生の恋を応援するという切ない展開になりそうだが、イズミとの関係も含め、今後もみんなの恋の行方を見守っていきたい。

■放送情報
『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00〜放送
出演:杉咲花、杉野遥亮、鈴木伸之、奈緒、岸谷五朗、田辺桃子、細田佳央太、戸塚純貴、ファーストサマーウイカ、堀夏喜(FANTASTICS from EXILE TRIBE)、生見愛瑠
原作:『ヤンキー君と白杖ガール』(うおやま/KADOKAWA)
脚本:松田裕子
演出:内田秀実、狩山俊輔
主題歌:「こたえあわせ」JUJU(ソニー・ミュージックレーベルズ)
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデューサー:森雅弘、小田玲奈、鈴木香織(AX-ON)
(c)日本テレビ

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる