『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の卓越した心理描写 “瞳”に表現される揺れ動き
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改めて、11月5日に放送される『外伝』について紹介しよう。本作でヴァイオレットは、自動手記人形ではなく、大貴族ヨーク家に生まれ格式高い女学校に通う少女・イザベラの“教育係”を依頼される。髪はボサボサで、マナーも知らず、自分のことを「ぼく」と呼ぶイザベラ。そんな彼女は3カ月後に舞踏会を控えており、ヴァイオレットはそれまでにあらゆることを教えなければならない。しかし、淑女教育に反抗的でヴァイオレットにも強く当たる彼女には、辛く悲しい過去があった。
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本作で注目してほしいのは、ヴァイオレットの成長というよりも、ヴァイオレットとの出会いによって輝いていくキャラクターたち。イザベラがヴァイオレットの手によって花開いていき、美しく色付いていく姿。さらに、身寄りのない少女・テイラーが、幼い身ひとつでヴァイオレットに会いに来た理由も必見だ。
もう一つ注目してほしいのは、茅原実里が歌う主題歌「エイミー」。この『外伝』の意味がつまった号泣必至の名曲になっているので、ぜひ物語を堪能したあとに、歌詞カードを手に聴いてみてほしい。
京アニが生んだ、涙なしでは観ることのできない名作『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。ぜひ、あなたの大切な人の顔を思い浮かべながら楽しんでほしい。
■放送情報
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 ー永遠と自動手記人形ー』
日本テレビ系にて、11月5日(金)21:00〜22:54放送
※本編ノーカット
監督:藤田春香
監修:石立太一
シリーズ構成:吉田玲子
脚本:鈴木貴昭、浦畑達彦
キャラクターデザイン・総作画監督:高瀬亜貴子
原作:暁佳奈
制作:京都アニメーション
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝-永遠と自動手記人形-』
(c)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会