『じゃない方の彼女』沼にハマる雅也 山下美月演じる天然魔性系女子大生・怜子が手ごわい
片桐役を演じる山崎樹範は『その女、ジルバ』(東海テレビ・フジテレビ系)でも、主人公の新(池脇千鶴)の元カレで上司の前園というなかなかに最低な男を演じていたが、なんだかんだ憎めず、“こういう人、いるいる”と妙な説得力を作品に与えてくれる重要な役回りだったように思う。
雅也の母親の弘子(YOU)が示唆した通り、何枚も上手で手ごわい怜子は、幼なじみの彩菜(東野絢香)の彼氏であまり口数が多くない誠(豊田裕大)の苦手なものや本心を見抜いていたが、この印象的な出来事が誠の中でどっちに転ぶかも見どころだ。元々、理由もなしに本能的に怜子のことを避けていたかのようだった誠だが、それこそ「君子、危うきに近寄らず」というような危機管理能力を刺激される何かを彼女から無意識に感じ取っていたのかもしれない。
“嫌い”だというある意味強烈な感情を引き起こす存在というのもまたその人にとってその他大勢と比べて異様に“気になって仕方ない特別な存在”であるのは間違いなく、誠の怜子に対する想いにも何かしらの理由や過去の出来事などが絡んでいるのではないかと勘繰ってしまう。
■放送情報
『じゃない方の彼女』
テレビ東京系にて、毎週月曜23:06~放送
地上波放送終了後、動画配信サービス「ひかりTV」「Paravi」で配信
出演:濱田岳、山下美月(乃木坂46)、山崎樹範、東野絢香、豊田裕大、宝辺花帆美、YOU、小西真奈美
企画・原作:秋元康
監督:三木康一郎、根本和政、岸川正史
脚本:服部隆、モラル、青塚美穂
音楽:小山絵里奈
主題歌(OPテーマ):Thinking Dogs「エキストラ」(Sony Music Labels Inc.)
EDテーマ:原因は自分にある。「豪雨」(SDR)
チーフプロデューサー:阿部真士(テレビ東京)
プロデューサー:中川順平(テレビ東京)、木下真梨子(テレビ東京)、森田昇(テレビ東京)、清家優輝、岸川正史
制作:テレビ東京、ファインエンターテイメント
製作・著作:「じゃない方の彼女」製作委員会
(c)「じゃない方の彼女」製作委員会
公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/janaiho/
公式Twitter:@tx_janaiho
公式Instagram:@tx_janaiho