『じゃない方の彼女』山下美月の表情に引き込まれる 思いが届かない切実さが滲むキス

『じゃない方の彼女』山下美月の切ないキス

 大学の准教授・雅也(濱田岳)は果たして本当に“じゃない方”なのだろうか。恋愛小説家でファンキーな母親の弘子(YOU)、美人妻でヨガインストラクターの麗(小西真奈美)にかわいい娘、さらに天然魔性系女子大生・怜子(山下美月)の登場で、彼の周囲の女性布陣はこれ以上なく華やいでいる。『じゃない方の彼女』(テレビ東京系)第3話は、雅也が怜子の隣で目を覚ますところから始まるも、結局彼らの間には何もなかった。

 怜子も怜子で切ない。特に意識せずに振る舞っていたら、金沢(辻岡甚佐)はじめ興味のない男性が勝手に怜子の沼にハマっていくのに、興味のある雅也はとにかく自分と一線を引こうとしてくる。一緒に二十歳の誕生日を祝ってくれた雅也は、周囲に誤解されない行動を取るのが大人だと、また杓子定規のつまらぬことを言い「君だってもう大人でしょ?」と念押しをする。雅也の中で「未成年」だという言い訳を一つ封じ込められたと思ったのに、今度はそれを「大人なんだから」と自身を遠ざける理由に使われる。怜子からすれば“ただのご飯のお誘い”も“ただの差し入れ”も受け取ってさえもらえない。

 雅也をからかっているだけで彼がたじろぐさまを余裕いっぱいに傍観しているのかと思いきや、時に切なげに揺れ動く怜子の表情にはこちらまで引き込まれてしまう。

 これまで周囲の異性から勝手に好意を寄せられてきた怜子からすれば、初対面で真っ暗なエレベーター内に2人きりで閉じ込められたにもかかわらず、全く警戒心を抱かせず純粋にお喋りを楽しめた貴重な存在が雅也だったのだろう。



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