米ディズニー、MCU作品や『インディ・ジョーンズ』新作の公開を軒並み延期 その理由は?

『ドクター・ストレンジ』新作などが延期に

 米ディズニーが、主にマーベル・シネマティック・ユニバース劇場公開作を軒並み延期することを発表した。2022年3月25日に全米公開が予定されていた『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題)』は5月6日に、5月6日に全米公開予定だった『ソー:ラブ・アンド・サンダー(原題)』は7月8日に、7月8日に全米公開予定だった『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー(原題)』は11月11日に延期となった。

 さらに、『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー(原題)』公開延期に伴い、『ザ・マーベルズ(原題)』は2023年初頭に、『アントマン&ワスプ:クアントゥマニア(原題)』は2023年2月17日から7月28日に延期。

 ディズニーはマーベル作品以外にも、『インディ・ジョーンズ』第5作の全米公開日を2022年7月29日ではなく、2023年6月30日と、1年近く延期することを決定した。

 現在劇場公開中の『シャン・チー/テン・リングスの伝説』はコロナ禍にも関わらず大ヒットを記録。そして11月5日にMCU最新作『エターナルズ』の公開が控えている中での発表となった。ディズニー社の関係者によると、今回のスケジュール変更の原因は興行収入ではなく、製作に関するものだという。例えば『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー(原題)』は、現在もアトランタで撮影が行われているのだ。MCU作品は映画とドラマシリーズの内容が相互に関わってくるため、1作でも製作が遅れると、ドミノ倒しのように全スケジュールに影響を与えてしまう。また、『インディ・ジョーンズ』最新作については、79歳のハリソン・フォードが6月に撮影現場で肩を負傷したことを受けて、治療のために一時撮影が中断された。ジェームズ・マンゴールド監督はフォード抜きのシーンを撮影していたが、それも限られているためやむを得なかったようだ。その後フォードは回復し、撮影現場に復帰している

 今回のことで、20世紀スタジオとディズニーの実写版映画、マーベル・スタジオから2023年に公開が予定されていた、タイトル未定の映画4本がスケジュールから削除された。そのうち1本のマーベルのタイトル未定作の公開日は、2023年11月10日から11月3日に変更されている。他の3作品は、製作が中止になったというよりは2023年以降にリスケジュールされたと考えられるだろう。

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