『おかえりモネ』清原果耶×蒔田彩珠、朝ドラ史に刻まれる姉妹に 未知にも幸せな結末を

近年の朝ドラ姉妹たちを振り返る

『あさが来た』宮崎あおい×波瑠

 光と影としての関係が際立っていたのは『あさが来た』のはつ(宮崎あおい)とあさ(波瑠)。あさは視聴者からも愛された“完璧な夫”新次郎(玉木宏)と幸せな結婚生活を送り事業主としても大成するのに対し、姉・はつは嫁ぎ先が没落してしまい、順風満帆にはいかない生活を送ることに。それでも健気に生き抜くはつの姿は輝いていた。

『なつぞら』広瀬すず×清原果耶

 二人姉妹ではなく、長男もいる三人兄妹だが、『なつぞら』のなつ(清原果耶)と千遥(清原果耶)の関係も光と影。戦争によって離れ離れに生きることになった兄妹たちの中で、裕福で愛に包まれて幸せいっぱいで育ったなつに対して、千遥は親戚の家を転々とする形で戦後の荒波に揉まれた。成長した千遥を誰が演じるかが発表されていなかったこともあり、清原果耶の登場は大きな話題となった。『なつぞら』出演時、まだ17歳の清原果耶が、一児の母として、姉との再会に複雑な心境を体現する姿には驚かされた。ここで影を担った清原が、『おかえりモネ』でヒロインを務めるのは感慨深いものがある。

 二人姉妹の多くはヒロインが歩んできた人生の表と裏のように、妹(姉)が描かれることが多い。それでも、決して不幸な結末を迎えているわけではないだけに、未知にも彼女なりの幸せが見つかることを願ってやまない。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:清原果耶、内野聖陽、鈴木京香、蒔田彩珠、藤竜也、竹下景子、夏木マリ、坂口健太郎、浜野謙太、でんでん、西島秀俊、永瀬廉、恒松祐里、前田航基、高田彪我、浅野忠信ほか
脚本:安達奈緒子
制作統括:吉永証、須崎岳
プロデューサー:上田明子
演出:一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子ほか
写真提供=NHK

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