『ただ離婚してないだけ』など狂気感じる演技に定評 躍進し続ける女優・萩原みのり

萩原みのりの狂気と躍進

 この1年、映画に限らずドラマシーンでも強い印象を残しているのが、女優の萩原みのり。特に7月期ドラマ『ただ離婚してないだけ』(テレビ東京系)での怪演っぷりは、放送後にSNSで大きく話題となっていた。そんな彼女がヒロインを務めるドラマ『お茶にごす。』(テレビ東京系)が10月8日より放送される。

 本作は、中学時代から喧嘩が強くて悪魔のような顔をしていることで、“デビルまークン”の異名を持つ船橋雅矢(鈴木伸之)が茶道部に入部して少しずつ変わっていく物語。萩原が演じるのは、登校初日から不良に絡まれていたところを彼に助けられる、浅川夏帆。気が強くて物言いもはっきりした、自分に絡んできた不良にメンチを切るようなヒロインだ。すでにAmazon Prime Videoにて全話配信されている本作は『今日から俺は!!』の原作者・西森博之が手がけているということで、例にも漏れずテンション高めの学園コメディとなっている。

『お茶にごす。』(c)西森博之/小学館 (c)「お茶にごす。」製作委員会

 2012年にベネッセコーポレーションのCMに出演し、翌年ドラマ『放課後グルーヴ』(TBS系)で女優デビューを果たした萩原。そこからいくつかのドラマに出演し、実力派若手俳優が一堂に会した『表参道高校合唱部!』(2015年/TBS系)の佐々木美子役で知名度をあげた。合唱部のアルトパートで、自分に自信のない根暗な性格という役柄を好演。この時に共演した、同じアルトを歌う主人公・香川真琴を演じた芳根京子とはプライベートでも頻繁に連絡をとるほど仲がいいらしい。

 それから数年、萩原はドラマ出演を重ねつつ、映画シーンでも精力的な活動をしてきた。2016年にはホラーオムニバス『鬼談百景』の一編「どろぼう」、や『64-ロクヨン-』、『何者』と出演作が立て続けに公開されたが、翌年の2017年には映画初主演(久保田紗友とのW主演)をつとめた『ハローグッバイ』を含めて、6作も出演作が公開されている。引っ張りだこになり始めてから、主演作も増えていった。ENBUゼミナールの『お嬢ちゃん』(2018年)に、雑誌NYLONの創刊15周年を記念して作られた映画『転がるビー玉』(2020年)、『佐々木、イン、マイマイン』(2020年)、今泉力哉監督作『街の上で』と主にインディー映画を中心に主役を演じてきた萩原。今年の12月には新たな主演作『成れの果て』の公開も控えている。

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