玉置玲央×高岡早紀が生み出す大人の安心感 沢渡の素顔が見えた『おかえりモネ』第18週

『おかえりモネ』莉子を救った高村の言葉

 台風14号が上陸し、広い範囲での警戒が呼びかけられる中、現在の状況とリンクするかのように『おかえりモネ』(NHK総合)の第18週「伝えたい守りたい」では台風12号が発生していた。百音(清原果耶)が所属するウェザーエキスパーツでは「台風12号緊急対策室」が設置され、Jテレの社会部気象班でも緊急の会議が開かれた。

 普段は、ふらりと気象班を訪れては軽いノリで情報交換などしている社会部記者の沢渡(玉置玲央)も、気象庁が台風に関する記者会見を準備するともなれば顔つきも自然と真剣になる。

 玉置玲央は、インタビュー(玉置玲央が考える安達奈緒子脚本の醍醐味 『おかえりモネ』沢渡役は自分自身にも近い?)で沢渡の役柄について次のように語っている。

ものすごくチャラチャラしているし、気象班にフラフラやってきてただ去っていく人間で(笑)。掴みづらいキャラクターではあるのですが、監督と話し合って、仕事はきちんとできる人物にしようと。仕事ができるからこそ、どこか“余裕”を持った雰囲気をまとっている。高村(高岡早紀)さん、朝岡(西島秀俊)さんと一緒にいるときと、百音や莉子らの若手チームのときとは違う顔を持っていると。沢渡の初登場が“セクハラ発言”から始まったので、「なんだこいつ!」と自分でも思っていましたが(笑)、観続けていただければ彼があえて“道化”を演じている、ある種のクレバーさを持っている人物として伝わるんじゃないかなと。自分が演じていてなんですが、そんな沢渡の性格は格好いいなと思っています。

 確かに、沢渡の初登場シーンは第46話で、「この人のセクハラ発言、大丈夫?」という印象だった。百音が野坂(森田望智)と内田(清水尋也)に連れられて初めてJテレにやってきたときのことだ。何しろ、莉子(今田美桜)に軽口をたたき、野坂に「沢渡さん、ハラスメント講習って受けたことあります?」と真顔で言われていたのだ。

 「いや、この程度いちいち嫌がるタイプじゃないでしょ、莉子ちゃんは。ねぇ? あぁ、野坂さんもできる感じですてきですよ」と動じることなく、笑顔のまま返す沢渡だが、「あぁ、いいかげん女性の笑顔はドン引きと表裏一体って覚えてください」と、野坂はにべもない。ここで素直に謝って「はい、ごめんなさいごめんなさい。じゃあ、デスク来たらまた来るわ」と退散するのも、今さらながら沢渡らしいとさえ思える。

 莉子が念願のキャスターになれたことで沢渡も応援していたが、その後視聴率が下がったことで彼女が悩み、自分には説得力がないと落ち込んでいるときに、陰で朝岡(西島秀俊)に電話するほど気にかけていた。沢渡はいいかげんそうに見えて、周囲の人のことを(外見だけでなく)よく見ているのだ。



インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる