『#家族募集します』にじやの面々による“特別な思い出” 真の家族となる試練の始まりも?

『#家族募集します』避けては通れないピンチ

 そして銀治が大地の手を取って2階に上がり少しだけ自分の“本当の家族”との時間を話したように、礼(木村文乃)が俊平の隣に寄り添いみどりのボイスメモを聴き返したことで俊平はみどりを旅に行かせた複雑な思いを明かす。もしかしたらずっと誰にも言わなかったかもしれない想いが、やわらかににじやの家族にシェアされていく。心を締め付けていたものを、家族が解きほぐしてくれる。それが夏の開放感がもたらす特別な時間なのかもしれない。

 だが、ここで銀治の言葉が再び聞こえてくる。人生はいいことばかりではないのだ、と。私たちは“いいこと”に対しては、事前に準備をしていることが多い。スケジュールを立て、宿を予約し、旅の準備をするのもそうだ。そして、おじいちゃんが遊んでくれそうなときを「狙って」声をかけるのもそう。だが、悪いことは突然、誰もが想像していないときに起こる。めいくと蒼介がご機嫌に出かけ、大地がさらに銀治と2人きりの時間を楽しもうとしたタイミングで、銀治が倒れてしまったのだ。

 心の準備ができていないことに、私たちはとっさに動くことができない。ましてや大地はまだ子ども。大人でさえ動揺してしまうシチュエーションをどのように対応していくのだろうか。「遊ぼう」なんて言わなければ。出かけてなどいなければ。体調の変化に気づいてあげていれば……と、誰もが悪いことに対しては自責の念に駆られるもの。銀治の身体は、そして大地の、にじやの家族の心は大丈夫なのかと心配でならない。

 でも、1つだけ言えるのは大地が2階に連れ出したからこそ、銀治は自分の部屋で静かに倒れずに済んだということだ。誰にも見つけられなかった可能性さえあったところを、1人にしなかったのは大地のおかげなのだ。だから、どうか自分を責めずにいてほしい。“家族”をしていれば避けては通れない家族のピンチを、俊平たちがどのようにケアし向き合っていくのか。これは真の家族となる試練の始まりといえそうだ。

■放送情報
金曜ドラマ『#家族募集します』
TBS系にて、毎週金曜22:00~22:54放送
出演:重岡大毅(ジャニーズWEST)、 木村文乃、仲野太賀、岸井ゆきの、佐藤遙灯、宮崎莉里沙、三浦綺羅、丸山礼
脚本:マギー
演出:福田亮介、村尾嘉昭
プロデューサー:佐久間晃嗣、岩崎愛奈、那須田淳
製作:TBSスパークル、TBS
(c)TBS



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