『コントが始まる』では自在の“温度差”で魅了 仲野太賀の演技は共演者にも影響を与える

『コントが始まる』では自在の“温度差”で魅了 仲野太賀の演技は共演者にも影響を与える

 現在放送中の連続ドラマ『コントが始まる』(日本テレビ系)で、高岩春斗(菅田将暉)、朝吹瞬太(神木隆之介)と共に、お笑いトリオ「マクベス」を結成している美濃輪潤平を演じている俳優の仲野太賀。劇中で潤平は強烈な熱さを持ちつつ、時にはスッと熱量を下げる自在の温度差で視聴者を魅了。自然と潤平を追ってしまいたくなるような芝居を見せている。

 2006年に俳優デビューして15年という節目になる2021年。『コントが始まる』で熱量あふれる青年を演じたかと思えば、映画『すばらしき世界』では、役所広司演じる刑期を終えた殺人犯の社会復帰を追う元テレビマン・津乃田という役柄で、物語を俯瞰で捉える重要な役どころを好演。さらに『あの頃。』では、「ハロー!プロジェクト」に青春を捧げるアイドルオタク・コズミンという非常にくせのある人物を、愛すべきキャラクターに落とし込み、ある意味で物語を支配する存在感を見せた。

『すばらしき世界』(c)佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会

 デビュー以来、数々の作品への出演を重ね、『バッテリー』(2007年)や『ひゃくはち』(2008年)、『桐島、部活やめるってよ』(2012年)、『淵に立つ』(2016年)、『ポンチョに夜明けの風はらませて』(2017年)、『南瓜とマヨネーズ』(2017年)など印象に残るキャラクターを演じた映画は枚挙にいとまがない仲野だが、一般的に彼の名を大きく世に広めた作品といえば、2016年に放送された連続ドラマ『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)を挙げる人は多いのではないだろうか。

Huluオリジナル連続ドラマ『山岸ですがなにか』(c)NTV

 本作で仲野は“ゆとりモンスター”と呼ばれるサラリーマン山岸ひろむを演じているが、山岸が発する一挙手一投足は視聴者をざわつかせ、その憎たらしくも愛らしくもある立体的なキャラクターは多くの反響を呼んだ。山岸を主人公にしたスピンオフ『山岸ですがなにか』(Hulu)も好評を得た。

 さらに2018年に連続ドラマとして放送され、映画化もされた『今日から俺は!!』(日本テレビ系)では、紅羽高の番長・今井を演じ、その一直線で心優しいおバカっぷりは、ファンの間でも高い人気を誇り、仲野のふり幅の広さも大きな話題になった。

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