花江夏樹の代表作となった『鬼滅の刃』 竈門炭治郎役が与えた影響とは

『鬼滅の刃』が花江夏樹にもたらしたものとは?

 本業の声の仕事もますます好調で、昨年から現在にかけて主人公を務めた作品数の多さは枚挙にいとまが無い。現在放送中の作品だけでも『ヴァニタスの手記』『死神坊ちゃんと黒メイド』『月が導く異世界道中』など。過去の経験をバネにして周囲に助けられながら自身を貫いていく、『鬼滅の刃』の竈門炭治郎と重なる部分を持ったキャラクターが多く見られるのも、『鬼滅の刃』ブームの影響かもしれない。また劇場版アニメ作品でも、明石家さんまのプロデュースで話題を集めた『漁港の肉子ちゃん』や、アニメ音楽レーベル「フライングドッグ」設立10周年記念作品『サイダーのように言葉が湧き上がる』に大事な役どころで出演。さらにナレーターとしても活躍し、『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』(日本テレビ系)の2代目ナレーターを引き継いだほか、多くのCMでナレーションを務めている。またマルチメディアコンテンツ『MILGRAM』では、花江が歌ったキャラクターソング「MeMe」のMVが、YouTubeでの再生回数が今にも200万回に届きそうな勢い。今や花江の存在抜きでは語れない作品も実に多い。

 『鬼滅の刃』が花江に何をもたらせたかと言えば、それは代表作を得たということだろう。これまでも多くの人気アニメで主人公役を務めてきたが、何が花江の代表作かはファンによって異なっていた。イメージが限定されてしまうことを危惧する声優や俳優も多いが、“花江夏樹と言えば竈門炭治郎”というイメージは実に明解で、アニメに門外漢の一般人や異業種の関係者の目にも分かりやすい。それによる恩恵は、前述の多彩な活動が物語っている通りだ。もともと多彩な役柄を表現する器用さと才能が、声優業界内では浸透していることで、イメージが付くことによるマイナスはわずかだ。入り口は炭治郎であっても、「こんなこともできるのか!」と、むしろプラスに働くことが多いだろう。『鬼滅の刃』第2期の放送によって、花江の存在がますます輝くことになる。

■放送情報
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』 テレビ初放送直前!竈門炭治郎 立志編 特別編集版
・『鬼滅の刃』 第一夜 兄妹の絆
フジテレビ系にて、9月11日(土)19:00〜21:14放送

・『鬼滅の刃』 第二夜 浅草編
フジテレビ系にて、9月12日(日)19:00〜21:15放送

・『鬼滅の刃』 第三夜 鼓屋敷編
フジテレビ系にて、9月18日(土)19:00〜20:54放送

・『鬼滅の刃』 第四夜 那田蜘蛛山編
フジテレビ系にて、9月19日(日)19:00〜21:54放送

・『鬼滅の刃』 第五夜 柱合会議・蝶屋敷編
フジテレビ系にて、9月23日(木・祝)19:00~21:20放送

声の出演:花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞ほか
原作:吾峠呼世晴(集英社ジャンプ コミックス刊)
監督:外崎春雄
キャラクターデザイン:松島晃
アニメーション制作:ufotable
製作:アニプレックス、集英社、ufotable
(c)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/kimetsu



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