『ハイヒロ』美 少年 浮所飛貴がついに仲間入り? 岩崎大昇の優しい演技も光る
「大浦を救うために、魔人を倒す!」
『ザ・ハイスクール ヒーローズ』(テレビ朝日系)第6話では、学園長(柳葉敏郎)に弱みを握られている大浦飛馬(浮所飛貴)を救うため「学園防衛部」が立ち上がった。
『週刊文夏』のライター・金井(片岡信和)によると、飛馬は、当時交際していた保健教師の灰谷(小林涼子)を救うためにした正当防衛で、被害届を出されてしまったらしい。もちろん、灰谷の証言があれば正当防衛と認められたのだが、彼女は証言をしなかった。その一連の事件を揉み消してくれた学園長に、従わざるを得なくなったのだ。
だが、これは全て学園長が自分の右腕を手に入れるために仕掛けた罠。灰谷は、学園長の娘で、初めから騙すつもりで飛馬に近付いた。学園長の目的は、問題生徒を排除すること。それを果たすために、生徒会長である飛馬に目をつけたのだ。
やはり、飛馬が生粋のヒールではなかったことに少し安心した。黄金魔人でい続けられなかったのも、手が震えてしまうのも、本当の姿は心優しい男の子だから。1番にこだわるのもそうだ。自分が1番にならないと、母が父から暴力を振るわれてしまう。だから「ママを守る」と必死で1番を目指してきた。
1番のこだわる彼の心には忘れられない出来事がある。かけっこで銀賞になって泣きじゃくっていた時、母が折り紙を巻いて金賞にしてくれたこと。「銀賞の人は、誰かに負けた人。負けたら悲しいでしょ? でもね、悲しみを知ると人は優しくなれるの」。そう言って渡してくれた「金メダル」を、いまだに飛馬は大切に持ち歩いている。
そんな飛馬の本当の姿に、いち早く気付いたのは真中大成(岩崎大昇)だった。散々嫌なことも言われてきても、「お前は、魔人でいられるような奴じゃない!」と飛馬の心に寄り添う。「これまで」ではなく、「これから」を見つめて、相手がどんな人間であっても、それが「正義」であるのなら守る。大成こそ、本物のヒーローだ。彼がアカヒーローだからこそ、ほかのヒーローたちも「ついて行こう」と思えるのだろう。
大成を演じている岩崎の強みは「瞳の輝き」だ。「正義」という言葉がこんなに似合う人はいるのだろうか? と思わせるようなキラキラと澄んだ瞳。パフォーマンスを見ていても、彼の瞳の輝きにはハッとさせられることがある。誰かのためにと心で歌っているのが伝わってくるからだ。作中でも、優しさが伝わってくる演技が光っている。