『オールド』には日本映画の影響も アレックス・ウルフが語るシャマラン監督との共同作業

『オールド』アレックス・ウルフが語る

「“時間”というテーマは、たくさんの日本映画から影響を受けている」

――もし実際に映画で描かれているような状況に陥ったら、あなたならどういう行動を起こしますか?

ウルフ:うーん……今みたいにインタビューをするかな(笑)。

ーー(笑)。

ウルフ:今のは冗談です(笑)。でも1日しかないわけだから、やっぱり自分が演じたトレントと同じように、恋愛的な行動をすると思います。

ーー“時間”や“愛”など、奇しくもコロナ禍とリンクするようなテーマが描かれているように感じました。

ウルフ:“時間”という概念については、実はシャマラン監督と日本の作品を引き合いに出しながらものすごくたくさんの話をしたんです。新藤兼人監督の『藪の中の黒猫』(1968年)や溝口健二監督の『雨月物語』(1953年)、『無法松の一生』(1958年)など、この映画で扱った“時間”というテーマは、たくさんの日本映画から影響を受けています。時間というものはどのくらい早く過ぎ去ってしまうものなのか。そういうことを今挙げたような日本映画から考えさせられました。ちなみにこの3作品の中だと、日本ではどの作品が一番有名ですか?

ーーおそらく溝口健二の『雨月物語』だと思います。

ウルフ:クール。『雨月物語』は僕も一番好きな作品で、人生を変えさせられたぐらい大事な作品なんです。いま日本にいるあなたとこうして話ができているのも、運命的なものを感じますね。

■公開情報
『オールド』
全国公開中
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、ヴィッキー・クリープス、アレックス・ウルフ、トーマシン・マッケンジーほか
原案:『Sandcastle』(Pierre Oscar Levy and Frederik Peeters)
監督・脚本:M・ナイト・シャマラン
製作:M・ナイト・シャマラン、マーク・ビエンストックほか
配給:東宝東和
(c)2021 Universal Studios. All Rights Reserved.
公式サイト:old-movie.jp
公式Twitter:@uni_horror

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