『おかえりモネ』百音と未知、2人の恋の行方は？　“恋愛マスター”明日美の言葉が響く

　さながら恋愛マスターである明日美の言葉を聞きながら、それぞれが大切な人を心に思い浮かべる。百音は菅波、未知は密かに思う亮を。一方、東京から遠く離れた登米では菅波がボーッと天井を仰いでいた。百音と会うことへの緊張をサヤカ（夏木マリ）に見透かされた菅波は、「また余計なことを言って、あの人を傷つけてしまわないか少し心配です」と溢す。だけど、それは彼が百音を大事に思っていることの証拠。「その気持ちだけで充分」というサヤカの力強い一言に思わずうんうんと大きくうなづく。

　そしてもう一つ、菅波には悩んでいることがあった。外科の専門医としてキャリアを積むか、診療所での仕事に専念するか迷っていたのだ。人との関わりがちょっと苦手な菅波は手術による治療を専門とする外科を選択したが、診療所に訪れる患者と向き合い続け、少しずつ自分も人の身体だけではなく“心”に寄り添う治療ができるのではないかと思い始めていた。それは、割り切れない感情と現実に折り合いをつけながら確実に前へ駒を進める百音の影響も大きいだろう。

　ただ一つ気がかりなのは、菅波が診療所での仕事に専念すれば、東京に住む百音とはなかなか会えなくなってしまうこと。「恋愛は距離だよ。そばにいることが一番大事なの」と、かつて明日美が放った言葉が思い出される。

　いつもそばで、さりげなく支え合ってきた百音と菅波は物理的な距離にも負けず、純粋な気持ちを育てていくことはできるか。そんな不安を煽るかのように、耕治（内野聖陽）から菅波の話を聞いて複雑な表情を浮かべていた亮が突然上京してきた。百音、菅波、未知、亮。複雑に矢印が絡み始めた4人が東京に集まり、嵐の予感……。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』
総合：午前8:00〜8:15、（再放送）12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K：7:30〜7:45、（再放送）11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演：清原果耶、内野聖陽、鈴木京香、蒔田彩珠、藤竜也、竹下景子、夏木マリ、坂口健太郎、浜野謙太、でんでん、西島秀俊、永瀬廉、恒松祐里、前田航基、高田彪我、浅野忠信ほか
脚本：安達奈緒子
制作統括：吉永証、須崎岳
プロデューサー：上田明子
演出：一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子ほか
写真提供＝NHK