千葉雄大、寂しさからぬいぐるみだらけ? “あざとかわいい”止められないことを明かす
8月21日に開催された映画『子供はわかってあげない』の公開記念舞台挨拶に、主演の上白石萌歌、細田佳央太、千葉雄大、沖田修一監督が登壇。1年の延期を経て全国公開された喜びを語った。
原作は田島列島の長編デビュー作の同名コミック。第24回手塚治虫文化賞・新生賞を受賞したほか、数々の漫画賞を受賞した。
ポスタービジュアルにも採用された屋上のシーンについて、SNSでも反響があったと伝えられると、主人公・美波役を務めた上白石は「実はいま後ろでラストシーンだけみんなで見ていまして」と明かし、「この映画ってあのシーンが肝だなって。改めて素敵な夏を過ごせていたんだな」と感慨深げに語った。また、「演じることが決まってそのシーンをこの物語をの最後として読んだときは胸が一杯になってしまって。そのまま台本をすっと閉じスーッと深呼吸をしてしまうくらい。このシーンをよりよいものにしたいなと本番に臨みました」と語った。
美波と“甘酸っぱすぎる”初恋をするもじくん役を演じた細田も、「少しのちょっとした恥ずかしさがありつつの、でもキラキラしてるとかじゃなくて……本当にあったかいなってのが一番に感じて」と振り返った。また、沖田監督からは「みんなで後ろで観るってなかなかない(笑)」として、「久しぶりに観たらすごい日焼けしてて、2人とも改めてびっくりしました」と撮影を懐かしんでいた。
撮影当時はまだ現役高校生だった細田。今年の12月で20歳を迎えるという。「俳優人生で本作はどんな作品になりそうか?」と聞かれると、「技術面でも精神面でも、いまよりまだまだ足りてないときにこの作品に出会って」と語り、最も影響を受けたのは上白石だと話す。「海もいっぱい入ってるし、日焼けも日にずっと当たってるし、当然毎日撮影はあるから疲れるわけじゃないですか。それでも、そういう顔を一つみせずにずっと現場でキラキラしてたのをみて自分もこうならなきゃいけないな」と感銘を受けたという。続けて「精神的な面で大きく、土台になり続ける作品なんだろうな」と語った。
また、もじくんの兄・明大を演じた千葉は、沖田監督が手掛けて2016年公開の映画『モヒカン故郷に帰る』に出演しており、当時一緒に飲んだ時のエピソードを明かした。「僕の胸ぐらを掴んで……ちょっとこれは嘘なんですけど(笑)」と冗談を飛ばすと上白石らも声に出して笑っていた。「俺に任せとけ、って僕の今後を思って言ってくださって。で、また今回呼んでいただいたので有言実行の男だ!(笑)」と思い出を交えながら仲睦まじいエピソードを明かした。沖田監督は「酔っぱらって全く覚えてないんですよ(笑)」との返答にさらに笑いが起こっていた。