人間離れしたダンススタイルを披露 『リル・バック ストリートから世界へ』20秒予告公開
8月20日公開のドキュメンタリー映画『リル・バック ストリートから世界へ』の20秒予告編が公開された。
本作は、ジャネール・モネイのMVでも知られる世界的ダンサー、リル・バックのダンスの秘密と彼が育った街メンフィスを描いたドキュメンタリー映画。
全米有数の犯罪多発地域で、キング牧師が暗殺された場所としても知られるテネシー州・メンフィス。そのタフな街で、リル・バックはメンフィス発祥のストリートダンス“メンフィス・ジューキン”にのめり込む。とにかくダンスが上手くなりたいと願った少年は、やがて奨学金を得てクラシックバレエにも挑戦、ジューキンとバレエを融合させ、名曲「白鳥」を踊る。そのダンスが世界的チェロ奏者ヨーヨー・マの目にとまり、ふたりはチャリティ・パーティーで共演。そこに偶然『マルコヴィッチの穴』『her/世界でひとつの彼女』の映画監督スパイク・ジョーンズが居合わせ、ダンスに驚愕したジョーンズは携帯で撮影すると、動画をYouTubeに投稿。それによってリル・バックは一気に世界中に注目された。
監督を務めたのは、『ブラック・スワン』の振付師で、ナタリー・ポートマンの夫であるバンジャマン・ミルピエを追ったドキュメンタリー『Dancing is Living: Benjamin Millepied』で知られるルイ・ウォレカン。
公開された20秒予告では、メンフィスのHIPHOPミュージックに乗せ、つま先のスピンや、重力を感じさせないスムーズな動きなど、人間離れしたリル・バック独特のダンススタイルがマルチ画面で描かれている。
また、現在多くの著名なアーティストやハイブランドとのコラボなどでも国際的に活躍するリル・バックのダンス動画まとめ(https://note.com/moviola/n/n7ffdf628f9b6)が公開中。ジャネール・モネイの「Tightrope」(2010年)から、ブラック・ライヴズ・マターを訴える短編「NOBODY KNOWS」(2020年)、妻である日本人ダンサーのAi Shimatsu(島津藍)と共演した「TIMES CHANGE」(2021年)などを見ることができる。
なお、都内の映画館3館では、“スニーカーで踊る驚異のダンサーリル・バック”にちなんで、「スニーカー仲間割引」の実施が決定。スニーカーを履いて3人で来場すると、1名1,000円での鑑賞が可能になる。詳細はnote(https://note.com/moviola/n/n75bc725f909c)にて。
■公開情報
『リル・バック ストリートから世界へ』
8月20日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
監督:ルイ・ウォレカン
配給:ムヴィオラ
2019年/フランス・アメリカ/ドキュメンタリー/85分/DCP/カラー/原題:Lil' Buck: Real Swan
(c)LECHINSKI