鈴木達央の凄さが伝わるドラケンの過去と現在 『東京リベンジャーズ』タイムリープの面白さ
激動の第11話、12話に対して、これから始まる嵐に向けての準備回となったアニメ『東京リベンジャーズ』第13話。ヒナの葬式という悲しさが詰まった前半部から、死刑囚となっていたドラケンの登場、そして再びの過去パートと、過去と現在を行き来するタイムリープものである本作の面白さが詰まった回でもあった。
ミッションを成功させ、今度こそ現在を変えられたと思っていたタケミチとナオト。いつも常に冷静だったナオトがヒナの葬式で思わず慟哭することからも、今までで一番の衝撃だったことが伝わる。
それでもタケミチのこれまで以上の覚悟に触れ、すぐに冷静さを取り戻すナオト。単純明快キャラと切れ者キャラのコンビはバディものの定番であり、2人もこの形に当てはまるだろう。
ただ、一度決めたら絶対に諦めないという点においては似た者同士とも言える。まもなく公開となる実写映画でも、北村匠海と杉野遥亮がどんなコンビネーションを見せてくれるか期待大だ。
タケミチとナオトは、巨悪な組織となってしまった東卍の原因がどこにあるか、現在のドラケンに会いに行く。歳を重ねたドラケンは、前回のタイムリープで別人のような姿だったアっくんとは異なり、死刑囚のため髪型こそ剃髪のものの、カリスマ性は過去の姿と同じ。タケミチがその姿を見ただけで涙ぐんでしまったように、現在で生きているドラケンにぐっと来た視聴者も多かったのではないだろうか。そして、このシーンで気付かされるのは、ドラケンを演じる声優・鈴木達央の凄さだ。