『ドラゴン桜』“見事”の一言に尽きる結末に 新垣結衣、山下智久らオールスターが集結

『ドラゴン桜』“見事”の一言に尽きる完結に

 見事だった。その一言に尽きる。ありとあらゆる期待と逆風を背負いながら、令和の『ドラゴン桜』(TBS系)は下馬評を覆して日曜劇場に金字塔を打ち立てた。最終話では、ついに正体を現した黒幕に前作のオールスターキャストも勢ぞろいし、娯楽性を実装しながら普遍性に着地してみせた(以下の記事にはドラマ本編の内容に関する記述が含まれます)。

 いよいよ東大の2次試験本番。龍海学園をめぐる用地売却の行方は東大専科の手に委ねられた。大勝負を目前にして緊張する生徒たちのために、桜木(阿部寛)はサプライズゲストを連れてくる。予告編でほのめかされた龍山OBはなんと全員! 紗栄子演じる小林麻紀は第1話に続いての出演で、緒方英喜(小池徹平)、奥野一郎(中尾明慶)のトリオで登場した。

 見違えるように成長した3人。麻紀はタレント、緒方は外資系のコンサルタント、一郎は『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)で知られるトキワ自動車のエンジニアで、前作で桜木の薫陶を受けたことはご存知のとおりだ。演じている3人も第1シリーズをきっかけに注目され、それぞれが第一線で生き抜いてきた。テレビや映画、雑誌などでおなじみの顔が16年の時を経て、同じ役柄で再登場するのは感慨もひとしおだったに違いない。

 サプライズはこれに留まらず、終盤では矢島勇介を演じた山下智久が声のみの出演。さらに香坂よしの役の新垣結衣も駆け付けた。よしのは桜木の逆転劇に一枚かんでいたという設定だ。久々の再会を喜ぶ直美(長澤まさみ)の表情には、長澤の素のリアクションも混ざっていたように感じた。

 同窓会のような豪華共演は単なる懐古趣味ではなく、『ドラゴン桜』という作品が時を超えて受け継がれてきたことを物語っている。続編となる本作に生徒役で出演した高橋海人や平手友梨奈、南沙良、鈴鹿央士、志田彩良、細田佳央太、加藤清史郎も、いつかこうして集い合う日が来ると思うし、そうなった時にどんな一人ひとりになっているか楽しみだ。早くも『ドラゴン桜3』を期待してしまう。小橋(西山潤)と岩井(西垣匠)も忘れてはいけない。そのくらい東大専科は素晴らしかったし、そのことは合格発表の場面で最大限に発揮されていた。

 足切り最低点で共通テストを突破し、まさかの掲示板見間違え(学部を数字で分類する東大ならでは?)で勝ちを拾った瀬戸(高橋海人)の強運に、勝負のエッセンスを教えられた。桜木が語ったように、勝負は最後の最後に運を味方に付けられるかで決まる。その運を運んできたのが、あっさりした性格をした瀬戸の意外な執念だったのも興味深い。瀬戸の合格に喜びを爆発させる9人の姿から、彼らが重ねたひたむきな努力と友情が見て取れた。



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