奈緒と大東駿介が東出昌大を支えるキーパーソンに 佐藤泰志原作『草の響き』新キャスト発表
東出昌大3年ぶりの主演映画『草の響き』に、奈緒、大東駿介、Kaya、林裕太、三根有葵が出演することが決定した。
本作は、今年が没後30年となる佐藤泰志の同名小説を映画化した人間ドラマ。佐藤の小説の映画化は、函館の映画館シネマアイリス代表・ 菅原和博によるプロデュースのもと、2010 年の『海炭市叙景』(熊切和嘉監督)よりスタート。以降、2014年『そこのみにて光輝く』(呉美保監督)、 2016年『オーバー・フェンス』(山下敦弘監督)、2018年『きみの鳥はうたえる』(三宅唱監督)が製作されてきた。
本作の監督を務めるのは、『なにもこわいことはない』などの斎藤久志。主演を務めるのは、『スパイの妻』『BLUE/ブルー』などの東出。『寝ても覚めても』以来、3年ぶりの主演作となる。
心を病んだ和雄を理解しようと努める妻・純子を演じるのは、『あなたの番です』(日本テレビ系)で話題を集め、以降『先生、私の隣に座っていただけませんか?』『君は永遠にそいつらより若い』『マイ・ダディ』など出演作が続く奈緒。 そして、傷つきながら故郷に戻ってきた和雄に寄り添う友人・佐久間研二役に、『いだてん~東京オリムピック噺~』(NHK総合)や『37 セカンズ』『明日の食卓』の大東が扮する。
さらに、和雄が街を走る中で出会い、心を通わせていく若者たちを、スケーターとしても活躍中で、ABEMA『オオカミちゃんには騙されない』で注目を浴び、本作が本格的な演技初挑戦となったKaya、『特捜9 season4』(テレビ朝日系)や数多くのCMに出演する新人・林、モデルとしてCMやファッションショーで活躍する三根が演じる。
コメント
奈緒(工藤純子役)
何故そんなに脆いのか、走り続けることに意味があるのか。この主人公を理解することを諦めたくないと思いました。そんな自分が彼を1番そばで理解しようとする純子と重なり、私は函館に向かいました。「私は私でいれば良い」と気づかせてくれた函館での苦しくもこのうえなく大切な時間に、心から感謝しています。『草の響き』が皆様にも届きますように。
大東駿介(佐久間研二役)
まさか映画館に当たり前に行けなくなる日が来るなんて思わなかった。まさか大切な友が突然逝ってしまうとは思わなかった。自分自身なかなか処理しきれない感情にあったまさにそんなとき、この作品と出会え、函館の映画館シネマアイリス菅原氏のもと、函館出身の小説家、佐藤泰志氏の作品を、全編函館で映画を撮れた時間はとても濃密で贅沢で救いでした。 心を病んだ友を支える役を通して、心の奥底と深く向き合う時間は、函館の空気も相まって、冷たく辛くあたたかく優しい時間でした。
Kaya(小泉彰役)
本格的な映画出演ははじめてで、「草の響き」という素晴らしい作品に出演させて頂く事ができ、とても充実した時間を送る事が出来ました。この作品を通して演技の楽しさや今後お芝居を頑張りたいという気持ちが強く固まりました。その中で、小泉彰という自分とは全く正反対の役を演じることにとても苦戦しましたが、東出さんや大東さんなど皆さんに助けられながら自分なりに小泉彰という役を演じ切れたと思います。色々な思いが詰まった作品となっているので皆さんに見て頂ける事が待ち遠しいです。
林裕太(高田弘斗役)
函館での撮影は強く、鮮明に自分の記憶に残っています。函館の長閑な風景をよく思い出し、恋しくなります。現場で斎藤監督やスタッフの方々、共演者の方々に何度も助けられました。寒さが厳しい中での撮影でしたが、人の優しさに触れられたような温かい時間でした。『草の響き』は人の気持ちや温かさがゆったりと伝わってくる映画です。人と生きていく上で大切なことを教えてくれたこの作品が多くの人に届いてほしいです。
三根有葵(高田恵美役)
全てがはじめての経験で分からないことだらけだった私は函館という街、斎藤監督をはじめとするスタッフの方々、そして共演者の方々に支えられ、何度も助けていただきました。この作品は私に新しい景色をみせてくれました。どんなことも包み込んでくれるようなあたたかくて優しい街で作った作品、沢山の方に届いてほしいです。
■公開情報
『草の響き』
2021年秋、全国公開
出演:東出昌大、奈緒、大東駿介、Kaya、林裕太、三根有葵
監督:斎藤久志
原作:佐藤泰志
製作:函館シネマアイリス
配給:コピアポア・フィルム、函館シネマアイリス
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