『レンアイ漫画家』変わり果てた清一郎が完全復活 全員の幸せを祝福できるラストに
漫画が描けなくなってしまった清一郎(鈴木亮平)は、すっかり人が変わってしまった。朝はランニングに、昼はデイトレ、体を作り込み食にも気を使い、お菓子作りに異業種交流会とあまりにも清一郎らしからぬ姿を見せる。
そんな清一郎を再び漫画の世界に呼び戻したのは、やはりあいこ(吉岡里帆)だった。『レンアイ漫画家』(フジテレビ系)最終話では、漫画が描けなくなった理由、そして立ち直るまでの理由が描かれ、さらに再会を果たした二人の恋も大きく進展する。
連夜、異業種交流会と称する合コンに参加し、これまでに挑戦してこなかったことに没頭する清一郎の姿に、いったい何が起きたのかと視聴者は驚きを禁じ得ない。あいこと別れた日に描いた『銀河天使』は最高の出来だったが、それを機に漫画の連載を休載してしまったのだ。
1年後、そんな変わり果てた清一郎は、可憐(木南晴夏)の編集者となったあいこと再会する。そして、止まっていたかと思われた二人の時間が再び動き始めた。漫画家としての清一郎を思うが故に身を引いたあいこは、漫画を描こうとしない彼に対して「逃走中の犯人みたい」「漫画を描かない刈部さんなんて中身が空っぽの着ぐるみってことですよ」と手厳しく指摘する。清一郎は、そんなあいこにむしゃくしゃし、二人は別々の道を歩くことになってしまう。だが後日、向後(片岡愛之助)から連絡をもらったあいこは、理由も知らされず指定の場所で待つことに。なんとそこに船に乗って現れたのは清一郎だったのだ。
裏でこっそりと向後に頼んでいたらしい清一郎は、島に引きこもって描き上げた漫画をあいこに見せる。実は漫画を描けなくなった理由は虚構と現実のバランスを崩したからだった。そこで克服のために1年かけて苦行とも言える様々なことにチャレンジし、とうとうバランスを取ることに成功したのだった。
だがこの成功は、清一郎に世間での居場所を作ってしまう。それは「この世界と対等になる唯一の手段」であるための“描くこと”が不必要となってしまったということだ。だが、漫画を描くための新たなモチベーションとなったのがあいこを愛する心であり、あいことの再会によって、「また漫画を描きたい」という意欲を取り戻す。完全復活を遂げた清一郎は、あいこに告白。漫画を愛する清一郎に戻ったことを喜ぶあいこもまた、その告白を受け入れるのだった。