『おかえりモネ』坂口健太郎の菅波先生が理想の教師過ぎる 百音と一緒に学ぶ天気の仕組み

『おかえりモネ』坂口健太郎が理想の先生に

 コップに氷を入れ「見ていてください」とだけ伝え、しばらく待つ菅波。グラスについた水滴が雨の原理だと知り、百音はようやく納得した表情を見せる。理科の最も面白い気づきの瞬間でもあろう。

 「次回は雲が出来る仕組みについて考えましょう」。そう言って菅波はカフェを出ていく。「次回」という言葉に反応する百音とカランと音を立てて溶けるコップに入った氷。BRTの車内では乗り合わせた学生たちで強制的に物理的な距離が近くなった2人だったが、「てんきのふしぎ」を通じて心の距離も自然に近づいているのが分かる。大きな壁を作っていた以前の菅波と比べると違いは歴然だ。コップに入った氷が溶ける終わりは、何のメタファーなのか。百音の天気に対する熱量か。それとも。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

※高田彪我の「高」はハシゴダカが正式表記。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:清原果耶、内野聖陽、鈴木京香、蒔田彩珠、藤竜也、竹下景子、夏木マリ、坂口健太郎、浜野謙太、でんでん、西島秀俊、永瀬廉、恒松祐里、前田航基、高田彪我、浅野忠信ほか
脚本:安達奈緒子
制作統括:吉永証、須崎岳
プロデューサー:上田明子
演出:一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子ほか
写真提供=NHK

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