ファイルーズあいの空条徐倫が待ち遠しい! 『ジョジョ』ファンも“心で理解できる”抜擢に

 『ジョジョの奇妙な冒険』第6部『ストーンオーシャン』アニメ化のニュースから、もうすぐで2カ月が経とうとしている。発表されているのは、空条徐倫をメインとしたティザービジュアルとその役をファイルーズあいが務めることのみ。放送時期やキャストの発表など、さらなる続報が待ち遠しいところである。

ファイルーズあい

 本作の最大の特徴は、主人公がシリーズ唯一の女性ということだ。これまで主人公の声優は、ジョナサン・ジョースターを興津和幸、ジョセフ・ジョースターを杉田智和、空条承太郎を小野大輔、東方仗助を小野友樹、ジョルノ・ジョバァーナを小野賢章とジョースター家の血統が受け継がれてきた。第5部『黄金の風』のアニメが終了して、現在まで約1年10カ月。ついに承太郎の娘である徐倫へとそのバトンが渡ろうとしている。

 実は、ファイルーズあいよりも先に徐倫を演じている声優がいた。それが沢城みゆき。2013年発売のゲームソフト『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』、さらに2015年発売の『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』にて、徐倫の声を沢城が担当している。「あたしは星の光を見ていたい」といった彼女の覚悟を示した名ゼリフやヴィヴァーノ・ウエストウッド看守との死闘に勝利した後の「決着ゥゥーーーッ!!」、ミラション戦で1000球の球をぶち込んだオラオララッシュの後の「そのまま眠りなァ!!!」など、多くのセリフが沢城によって演じられている。2作をプレイしてきた『ジョジョ』ファンの中には、徐倫は沢城というイメージのユーザーが多かったのも事実であるが、そこはファイルーズあいのジョジョ愛が徐倫役を引き寄せたということだろう。ちなみに、ゲームとアニメシリーズの声優の関係性は、ジョナサン役の興津、ジョセフ役の杉田、承太郎役の小野大輔までは同じであるが、仗助以降は別の声優が互いにその役を演じている。

 「オレは『納得』したいだけだ!『納得』は全てに優先するぜッ!!でないとオレは『前』へ進めねぇッ!」ーーといった強情なジョジョファンを納得させたのが、ファイルーズあいのジョジョ愛である。アニメ化がサプライズ発表された配信イベント『ジョジョの奇妙な冒険 The Animation Special Event ~ジョースター 受け継がれる魂~』に登壇したファイルーズあいは、「時が止まったように」「ありのまま今起こった事を話すぜ」「スタンドも月までブッ飛ぶこの衝撃」「プレッシャアーッ」といった誰もが知る名言から少々マニアックな擬音までを入れ込みコメント。先代の声優陣もたじたじになってしまうほどの覚悟を見せつけていた。ファイルーズあいにとって『ジョジョの奇妙な冒険』が声優を目指したきっかけであり、徐倫役は12年間追い続けていた夢。イベントの中で小野大輔はファイルーズあいが徐倫を演じることを予感していたと話しているが、2019年時点で徐倫への強い憧れを語っているインタビューを読むと、なるべくしてなった役ということを「『心』で理解」できる。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アクター分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる