ファイルーズあいの空条徐倫が待ち遠しい! 『ジョジョ』ファンも“心で理解できる”抜擢に

 また、そのジョジョ愛だけでなく、これまで演じてきたキャラクターから考えてもファイルーズあいが徐倫を演じることは適任である。『ヒーリングっど プリキュア』や『トロピカル~ジュ!プリキュア』など『プリキュア』シリーズで演じている夏海まなつ(キュアサマー)や『ダンベル何キロ持てる?』の紗倉ひびき、『慎重勇者~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~』のヴァルキュレ、『推しが武道館いってくれたら死ぬ』のえりぴよ、果ては『半妖の夜叉姫』の竹千代まで、ファイルーズあいの代表作と言われる役柄には勝気なキャラクターが多く存在しているからだ。

 愛らしくも、気高く、時にはドス声も吐ける。そんなファイルーズあいの演じてきたキャリアは、「世界一勇敢で美しくて強くて愛情深い、素晴らしい人間」である徐倫のためにあったかのように思える。まさにファイルーズあいにとって徐倫役は、代表作であり一つの集大成としての役柄になるであろう。

 演じる上で期待したいのは、徐倫の声色の使い分けだ。先述した徐倫が覚悟を決める「あたしは星の光を見ていたい」のセリフの以前と以降では、徐倫の姿は大きく違ってくる。承太郎といがみ合っていた序盤と比べると、勇敢で美しい大きな人間愛が加わっていくのだ。そこはこれまでに演じてきた先代の声優陣には出せない徐倫だけの強みであり、『ジョジョ』ファンを納得させる大きなポイントになってくるはずだ。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■作品情報
『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』
原作:荒木飛呂彦原作『ジョジョの奇妙な冒険』(集英社)
声の出演:ファイルーズあいほか
(c)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SO製作委員会
ティザーサイト:https://jojo-portal-anime.com/
公式Twitter:@anime_jojo

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