内田理央の登場でかき乱される鈴木亮平 『レンアイ漫画家』は強烈キャラの大渋滞に

『レンアイ漫画家』強烈キャラの大渋滞に

 第7話では、予告時に「モンスターかまってちゃん」と称されたほどの強烈なキャラクターが登場する。美波は、刈部を「せいちゃん」と呼び、仕切りに気のある素振りを見せるなど刈部らの生活を引っ掻き回す。美波の魔性ぶりは学生の頃から変わらず、刈部の話を聞く限りでは、刈部兄弟の間でどちらにも“いい顔”をして青春を満喫していたよう。だが、刈部は美波の存在が足枷となり、自分が恋愛をすることをやめてしまったように見えた。

 そんな『レンアイ漫画家』に突然、現れて場を大きくかき乱し、強烈な存在感を放ったのが内田理央だ。タイトな服装に、ふっくらとした唇が魅惑的な美波を演じる内田は、刈部に言い寄り、孤独を埋めようとする「かまってちゃん」ぶりをふんだんに発揮。その目的が、本当に寂しさだけなのかはっきりしないが、そのわかりやすいほどのあいことの対立構造に度肝を抜かれた視聴者も多かっただろう。第7話の終わりにはレンとも接触しており、ますます今後の動きから目が離せないキャラクターとなった。

 物語も後半戦へと突入し、強烈キャラの大渋滞となっている『レンアイ漫画家』。爽やかなストーカー・早瀬(竜星涼)や、刈部を崇拝し敬愛する可憐、魔性のモンスターかまってちゃん美波と、いささか普通とは言えない個性を持ったキャラクターが大活躍。どのキャラクターもが作品にいい刺激を与えており、あいこや刈部の新たな表情を引き出していることは間違いない。

 あいこが想いを伝えたことで、これまで恋愛を封印してきた刈部の心はどう動くのか。そして向後(片岡愛之助)が心配しているように、 “普通”になってしまうことで刈部が恋愛漫画を描けるのかという問題も。物語は大きなターニングポイントを迎えた。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■放送情報
『レンアイ漫画家』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:鈴木亮平、吉岡里帆、眞栄田郷敦、岩田琉聖、小西桜子、白石隼也、松大航也、奥平大兼、竜星涼、木南晴夏、片岡愛之助ほか
ゲスト:稲葉友
原作:山崎紗也夏『レンアイ漫画家』(講談社モーニングKC刊)
脚本:松田裕子
音楽:末廣健一郎
演出:石川淳一、小林義則、淵上正人
編成企画:佐藤未郷、江花松樹
プロデュース:小林宙
主題歌:佐藤千亜妃「カタワレ」(EMI Records)
オープニングテーマ:BiSH「ZENSHiN ZENREi」(avex trax)
制作:フジテレビ
制作著作:共同テレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/renaimangaka/

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