西島秀俊、夏木マリが朝ドラで照らす光 『おかえりモネ』百音の心に残ったサヤカの言葉

西島秀俊、夏木マリが朝ドラで照らす光

 サヤカの言葉は多くの人の心に刺さったのではないだろうか。使命を持ってやりたいことに取り組んでいる人たちはもちろん素敵だけれど、そこに囚われ過ぎると「何もない自分は生きている意味がない」と思うようになってしまう。でも、百音にかつて祖父の龍己(藤竜也)が「何も関係ねえように見えるもんが何かの役に立つっていうことは、世の中にいっぺえあるんだよ」と言ったように、ヒノキになれなかったとモジモジしているヒバが長い年月をかけて虫にも湿気にも強い木に成長したように、誰もが誰かに必要とされている。ただ、生きてほしいと願う人がいる。

 朝岡にラフターヨガを全力で教える百音の顔は輝いていた。これから彼女も色んな人に出会い、靄をはらいながら道を進み、晴れ渡った空を見つけるのだろう。

■苫とり子
フリーライター/1995年、岡山県出身。中学・高校と芸能事務所で演劇・歌のレッスンを受けていた。現在はエンタメ全般のコラムやイベントのレポートやインタビュー記事を執筆している。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:清原果耶、内野聖陽、鈴木京香、蒔田彩珠、藤竜也、竹下景子、夏木マリ、坂口健太郎、浜野謙太、でんでん、西島秀俊、永瀬廉、恒松祐里、前田航基、高田彪我、浅野忠信ほか
脚本:安達奈緒子
制作統括:吉永証、須崎岳
プロデューサー:上田明子
演出:一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子ほか
写真提供=NHK

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