『おかえりモネ』での圧倒的な求心力にも期待 透明感と同居する清原果耶の“芯の強さ”

『おかえりモネ』清原果耶の圧倒的な求心力

 清原の佇まい、演技にはどこか「達観」しているような節がある。早くから将来を担う代表的な女優の一人になるだろうと目されてきた彼女は、これまでもその期待を超える演技を更新し続けており、既にそれに伴う孤独も引き受けているのかもしれない。そんな同世代には出しっこのないブレない強さは、映画『望み』や『デイアンドナイト』で見せたシリアスな役柄でも遺憾無く発揮されており重厚感に繋がっているし、Netflixオリジナル作品『宇宙を駆けるよだか』のヒロイン役での“凄み”や鬼気迫る迫真の演技でも堪能できる。

 若くして、群れていない魅力があり強く立つ彼女は、集団の中にいても同化してしまうことがなく、自然と目を奪われてしまう。出演者もかなり豪華な面々が揃い、画面が相当華やかな本作においても、彼女ならきっと19歳の座長として見事な求心力を発揮していくことだろう。

■佳香(かこ)
元出版社勤務。現在都内OL時々ライター業。三度の飯より映画・ドラマが好き。Twitter

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:清原果耶、内野聖陽、鈴木京香、蒔田彩珠、藤竜也、竹下景子、夏木マリ、坂口健太郎、浜野謙太、でんでん、西島秀俊、永瀬廉、恒松祐里、前田航基、高田彪我、浅野忠信ほか
脚本:安達奈緒子
制作統括:吉永証、須崎岳
プロデューサー:上田明子
演出:一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子ほか
写真提供=NHK

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